2026年10月3日(土)17:00、CITY FOOTBALL STATIONで行われるJ2第9節、栃木シティ対FC今治を分析します。
情報確認の基準は2026年10月1日 23:36 JST、予想確率の最終再確認は同日23:48 JSTです。試合直前までスタメンや欠場情報は変わる可能性がありますが、この記事では正式分析で凍結した情報だけを使い、あとから都合よく予想を作り直していません。
僕の最終予想は、**本命が栃木シティの「1」**です。
| 選択 | 僕の予想確率 |
|---|---|
| 1 栃木シティ勝ち | 45% |
| 0 引き分け | 23% |
| 2 FC今治勝ち | 32% |
確率順位は 1 > 2 > 0、信頼度はC。
この試合の最大論点は、栃木シティの前進力とロングカウンターが、FC今治の3-4-2-1の外側・WB周辺をどこまで突けるかです。
ただし、栃木シティはCB照山颯人が出場停止。守備の中心選手を欠くため、「ホームだから素直に栃木」というほど単純ではありません。むしろ、栃木の攻撃優位と、今治が栃木の再編CBを突く反撃ルートが同時に存在するカードです。
まず両チームの現在地
リーグ8試合終了時点の基本成績です。
| 項目 | 栃木シティ | FC今治 |
|---|---|---|
| 試合 | 8 | 8 |
| 勝 | 3 | 1 |
| 分 | 1 | 1 |
| 敗 | 4 | 6 |
| 得点 | 14 | 7 |
| 失点 | 13 | 17 |
| 順位 | 11位 | 20位 |
| 基礎戦力評価 | B | B |
| 現在状態評価 | D | D |
栃木シティは2025年J3王者として昇格し、今矢直城監督が継続。4-1-2-3を軸に、チーム原則の継続性があります。
一方の今治は2025年J2で11位でしたが、今季は1勝1分6敗。9月20日付でアベル・モウレロ監督が解任され、9月21日に久保山由清監督が就任しました。つまり、今季8試合の大部分は旧体制のデータです。
ここが大事です。今治のシーズン平均を、そのまま「現在の久保山体制の強さ」と読むのは危険です。新監督のリーグ戦はまだ1試合しかありません。
僕は中長期の保有戦力だけなら両チームともB相当と見ていますが、戦術の再現性は栃木、変化余地は今治という違いがあります。
攻撃と守備の数字を一気に比較する
まず、Football LABの9月28日更新値を軸に、両チームの攻守を比較します。
| 指標 | 栃木シティ | FC今治 |
|---|---|---|
| xG / 試合 | 1.581 | 1.328 |
| 被xG / 試合 | 1.865 | 1.724 |
| ゴール / 試合 | 1.8 | 0.9 |
| 被ゴール / 試合 | 1.5 | 2.0 |
| AGI | 47.3 | 43.3 |
| KAGI | 41.4 | 43.1 |
| シュート / 試合 | 14.9 | 13.9 |
| 被シュート / 試合 | 20.3 | 15.6 |
| 枠内シュート / 試合 | 5.3 | 3.3 |
| チャンス構築率 | 12.6% | 12.2% |
| 被チャンス構築率 | 16.5% | 14.2% |
| シュート成功率 | 11.8% | 6.3% |
| 被シュート成功率 | 7.4% | 12.8% |
出典:Football LABの当該カードプレビュー、試合レポート、リーグ集計。ゴール/被ゴールは同サイト定義でオウンゴールを除く表示が含まれます。
一番分かりやすいのは、栃木の攻撃量は上、守備の被機会量は下位という非対称です。
栃木はxG1.581、シュート14.9本、チャンス構築率12.6%。攻撃ではJ2上位寄りの数字です。
ところが守備では被xG1.865、被シュート20.3本、被チャンス構築率16.5%。ここは明確な弱点です。
今治は攻撃量自体が極端に少ないわけではありません。13.9本のシュートは中位水準です。ただし得点化率が6.3%しかなく、xG1.328に対して実得点が0.9点/試合にとどまっています。
つまり今回の構図は、単純な「攻撃力のある栃木 vs 攻撃力のない今治」ではありません。
栃木は作れるが守れない。今治は作る量は一定あるが決め切れていない。
この組み合わせが、2の32%を残した一番大きな理由です。
xGと実得点の差を見る
8試合の平均xGを単純に8倍した参考値では、栃木は約12.65xG、今治は約10.62xGです。
| 項目 | 栃木シティ | FC今治 |
|---|---|---|
| 8試合換算xG | 約12.65 | 約10.62 |
| 実得点 | 14 | 7 |
| 実得点-換算xG | +1.35 | -3.62 |
| 実得点 / 換算xG | 1.11 | 0.66 |
これは厳密な累積xGではなく、表示されている試合平均を8倍した参考値です。
栃木はxG以上に得点できています。今治は逆に、作った期待値ほど得点できていません。
ただし僕は、ここをそのまま「栃木は決定力が高い、今治は決定力が低い」と固定能力化していません。8試合しかなく、決定率は振れやすいからです。
それでも現時点の事実としては、栃木が作ったチャンスを得点へ変換できているのに対し、今治はかなり取りこぼしている。本命1を支える一つの材料です。
前進力では栃木が上
保持率だけを見ると大差はありません。
| 指標 | 栃木シティ | FC今治 |
|---|---|---|
| ポゼッション | 50.7% | 50.6% |
| 30mライン進入 | 35.1 | 29.8 |
| PA進入 | 11.1 | 9.3 |
| パス / 試合 | 425.9 | 457.6 |
| クロス / 試合 | 12.0 | 12.4 |
| ドリブル / 試合 | 12.6 | 9.8 |
| CK / 試合 | 3.9 | 4.0 |
面白いのは、ボール保持率はほぼ同じなのに、30m進入とPA進入は栃木が上なことです。
今治はパス本数では多いですが、栃木の方が前進を最終局面へつなげています。
栃木は「長く持つチーム」というより、保持と速い前進を混ぜるチームです。ここが今回の3-4-2-1との相性で重要になります。
Team Styleで見ると栃木の武器がはっきりする
Football LABのTeam Styleです。
| スタイル | 栃木C 指数 / シュート到達率 | 今治 指数 / シュート到達率 |
|---|---|---|
| 攻撃セットプレー | 46 / 31.0% | 31 / 31.3% |
| 左サイド攻撃 | 42 / 16.9% | 47 / 15.4% |
| 中央攻撃 | 53 / 32.6% | 46 / 43.0% |
| 右サイド攻撃 | 55 / 10.2% | 39 / 18.5% |
| ショートカウンター | 46 / 20.6% | 29 / 28.3% |
| ロングカウンター | 57 / 18.8% | 42 / 9.4% |
| 敵陣ポゼッション | 48 / 15.9% | 51 / 29.2% |
| 自陣ポゼッション | 54 / 8.2% | 56 / 16.9% |
出典:Football LAB Team Style、9月28日更新。
栃木で目を引くのは、ロングカウンター57、右サイド55、中央53です。
今治が3-4-2-1でWBを高く出すなら、ボールを失った瞬間のWB背後や外CBの外側は、栃木のロングカウンターと直接ぶつかります。
これが僕がこの試合で一番重視したミスマッチです。
逆に今治側で見逃せないのは、中央攻撃のシュート到達率43.0%。指数そのものは46ですが、中央攻撃が発生したときにはシュートまで行けています。
栃木は1アンカー型の4-1-2-3。今治の2シャドーがアンカー脇やCB前に入れると、ここは栃木の弱点になり得ます。
つまり戦術的には、
栃木は今治WBの背後を狙う。今治は栃木のアンカー脇と再編CB前を狙う。
この二つが正面衝突する試合です。
CBPで見る前進と守備の機能
チームCBPも比較します。
| CBP / 試合 | 栃木シティ | FC今治 |
|---|---|---|
| 攻撃CBP | 14.85 | 13.54 |
| パスCBP | 11.53 | 10.55 |
| クロスCBP | 1.50 | 1.97 |
| ドリブルCBP | 1.83 | 1.02 |
| シュートCBP | 10.02 | 6.65 |
| ゴールCBP | 5.29 | 2.57 |
| 奪取P | 75.84 | 75.64 |
| 守備P | 15.84 | 15.97 |
| Save CBP | 0.70 | 0.61 |
栃木は攻撃・パス・ドリブル・シュートのCBPで上。今治はクロスCBPが高いのが特徴です。
奪取Pと守備Pはほぼ同水準で、「今治だけが守備行為の量そのものでも大きく劣る」というデータではありません。
栃木の攻撃CBP上位3人への集中度は33.9%。パスCBP上位3も33.9%。攻撃機能は1人に極端に依存していません。
一方、守備P上位3人への集中度は49.0%。そこに今回出場停止の照山颯人が含まれます。
ここでも、照山不在の影響は攻撃より守備に強く出ると考えています。
栃木の中心選手と照山不在
栃木のリーグ先発数を見ると、骨格は比較的固定されています。
| 選手 | 主な位置 | 先発数 |
|---|---|---|
| キム・ジンヒョン | GK | 8 |
| マテイ・ヨニッチ | CB | 8 |
| 森俊貴 | 中盤 | 8 |
| ペドロ・アウグスト | 中盤 | 8 |
| 西谷和希 | 中盤 | 7 |
| 照山颯人 | CB | 7 |
| 吉田篤志 | 攻撃 | 7 |
| 佐藤喜生 | DF | 7 |
| 小池裕太 | 攻撃 | 7 |
照山の個人データは、
- CB先発7
- 攻撃CBP 7.52
- 守備P 20.15
- 奪取P 49.97
でした。
照山は単なる「先発CBの一人」ではありません。守備Pでチーム上位に入り、最終ラインの連係、対人、セットプレー、後方の前進に関わる選手です。
ただし、代役候補の知念哲矢は「CB経験が乏しい選手」ではありません。
2026/27 J2ではCB先発が1試合。さらに2026特別大会では16試合出場、15先発、1390分を主にCBとしてプレーしています。
そのため、照山不在を「守備が崩壊する」とまでは見ていません。
もう一つの案はシモンズ・エイデンをCBへ動かす形です。ただしシモンズは今季右SBで5先発。CBへ動かすと右SBも変わるので、栃木の右サイド攻撃の連続性まで変わります。
僕の最終予想が信頼度Cなのは、まさにここです。
照山がいないこと自体は確定している。でも、誰をどこへ動かすかがまだ確定していない。
今治は新監督の3-4-2-1が最大の変数
今治の今季フォーメーション別実績です。
| フォーメーション | 試合 | 成績 | 得点 | 失点 |
|---|---|---|---|---|
| 4-2-3-1 | 4 | 0勝0分4敗 | 3 | 12 |
| 3-4-2-1 | 3 | 1勝1分1敗 | 3 | 3 |
| 3-1-4-2 | 1 | 0勝0分1敗 | 1 | 2 |
この数字だけを見ると3-4-2-1の方が良く見えます。
ただし、相手やゲームステートが違うので、「3バックにすれば守れる」と断定はしていません。
久保山監督のリーグ初戦、9月26日の湘南戦では3-4-2-1を採用しました。
その試合の今治は、
- シュート24本
- 枠内5本
- 支配率50%
- 21分にエジガル・ジュニオが先制
- 43分に同点
- 90+6分に決勝点を許して1-2敗戦
でした。
これは重要です。
新体制で攻撃量が出たのは、2を押し上げる材料です。
一方で、先制しても守り切れず、最後はまた終盤失点。今治の今季の弱点も同じ試合で再現しました。
だから僕はこの24シュートを見て「今治を上げよう」とも、「結局負けたから無視しよう」ともしませんでした。
攻撃の上振れ余地はある。しかし、ゲームを閉じる能力はまだ確認できていない。
直近5試合の変化
直近5のシュート、構築率、保持率です。
| 指標 | 栃木C シーズン | 栃木C 直近5 | 今治 シーズン | 今治 直近5 |
|---|---|---|---|---|
| シュート | 14.9 | 12.4 | 13.9 | 13.0 |
| チャンス構築率 | 12.6% | 10.72% | 12.2% | 11.42% |
| ポゼッション | 50.7% | 53.32% | 50.6% | 47.86% |
| 攻撃CBP | 14.85 | 15.50 | 13.54 | 12.01 |
| パスCBP | 11.53 | 12.43 | 10.55 | 9.46 |
| 奪取P | 75.84 | 71.92 | 75.64 | 79.49 |
| 守備P | 15.84 | 15.02 | 15.97 | 16.71 |
| Save CBP | 0.70 | 0.93 | 0.61 | 0.82 |
栃木は保持とパスCBPが増えているのに、シュートと構築率は低下しています。
つまり、最近は「持ててはいるが、最後のシュートまで変換できていない」というズレがあります。
今治は攻撃CBPとパスCBPが低下。一方、奪取Pと守備Pは上がっています。
ここも面白いところで、今治が単純に「何もできていない」わけではありません。ボールを奪う行為は増えているのに、攻撃の生産へ十分つなげられていないという見方ができます。
今治の直近5xGは同一定義で揃っていて、
- 0.638
- 1.541
- 0.514
- 0.787
- 2.184
平均1.133。シーズン1.328から-0.195です。
被xGは、
- 1.165
- 1.751
- 1.486
- 2.583
- 2.806
平均1.958。シーズン1.724から+0.234でした。
ただし最後の湘南戦だけが久保山体制です。直近5をそのまま新体制の能力評価には使えません。
栃木の直近5xGは同一定義で5試合すべて揃わなかったため、無理に平均を作っていません。
ホームとアウェー
今回の条件に合わせると、
| 条件 | 栃木C HOME | 今治 AWAY |
|---|---|---|
| 試合 | 3 | 4 |
| 勝 | 1 | 0 |
| 分 | 0 | 1 |
| 敗 | 2 | 3 |
| 得点 / 試合 | 2.3 | 0.8 |
| 失点 / 試合 | 2.0 | 2.3 |
栃木ホーム3試合、今治アウェー4試合なので小標本です。
栃木ホーム2.3得点、今治アウェー2.3失点は1を支える方向ですが、サンプルが少ないので強くは使っていません。
H/A別xGは、両チームを同一定義で揃えられなかったため記事上も数値化していません。
セットプレーは今治の反撃ルート
得点パターンを見ると、
| 項目 | 栃木シティ | FC今治 |
|---|---|---|
| 総得点 | 14 | 7 |
| PK | 0 | 1 |
| セットプレー直接 | 0 | 1 |
| セットプレーから | 3 | 2 |
| PK除くSP由来比率 | 21.4% | 42.9% |
| SPシュート到達率 | 31.0% | 31.3% |
| SPゴール率 | 3.5% | 3.6% |
今治は総得点が7しかないので42.9%という比率は振れやすいです。
それでも、Open Playが停滞したときにセットプレーが別ルートとして残っているのは事実です。
今治の主なセットプレー関与は、
- FKシュート:森晃太
- FKパス:森晃太、パロチェヴィッチ、中井卓大ピピ、菊地健太、安部裕葵
- CK:森、パロチェヴィッチ、中井、安部、菊地、駒井など
- ロングスロー:梅木怜
栃木は、
- FKシュート:岡庭裕貴、トクマック・グェン、小池裕太
- FKパス:小池、トクマック、西谷、岡庭、大嶌、バスケス・バイロン
- CK:トクマック、小池、岡庭、西谷、バスケスなど
と複数キッカーを持っています。
僕が警戒するのは、今治のセットプレーそのものより、照山不在とセットで考えたときです。
空中戦勝率やHigh Claims、Set Piece xGは同一定義で揃えられなかったので、制空権まで断定はしません。
GKは栃木の方が起用は安定
GKの起用状況です。
| 項目 | 栃木シティ | FC今治 |
|---|---|---|
| 主なGK | キム・ジンヒョン | 伊藤元太 / 立川小太郎 |
| リーグ先発 | キム8 | 伊藤4、立川4 |
| チームSave CBP | 5.62 | 4.89 |
| Save CBP / 試合 | 0.70 | 0.61 |
| 予想GK | キム | 伊藤 |
今治の個人Save CBPは、
- 伊藤元太:2.73、4試合、0.85/90分
- 立川小太郎:2.17、5試合、0.46/90分
でした。
純粋なGK能力差までは言えません。Goals Prevented、High Claims、詳細なセーブ率などを同じ条件で揃えられなかったからです。
ただし、起用の固定度は栃木が上です。
キム・ジンヒョンはリーグ8試合すべて先発。今治はGK起用が割れています。
予想スタメンと最新メンバー情報
正式XIは情報凍結時点で未発表です。
栃木については、Fomelaboの予想表示が公式出場停止の照山を残しており、さらに詳細ページのHOME/AWAY表示にも不整合があったため、僕はその11人をそのまま採用していません。
基本骨格として見ているのは、
- GK:キム・ジンヒョン
- DF:マテイ・ヨニッチ、佐藤喜生、シモンズ・エイデン周辺
- MF:ペドロ・アウグスト、森俊貴、西谷和希
- FW:小池裕太、トクマック・グェン、山下敬大周辺
です。
最大の未確定は照山の代役です。
今治は3-4-2-1で、
- GK 伊藤元太
- DF ガブリエル・ゴメス、櫛引一紀、丸山大和
- WB 菊地健太、近藤高虎
- MF 駒井善成、梶浦勇輝
- シャドー 持井響太、A・パロチェヴィッチ
- FW エジガル・ジュニオ
という予想が直近湘南戦の正式先発と11人一致していました。
今治側は予想XIの明確さでは栃木より上です。ただし、新監督下でまだ1リーグ戦なので「今後も固定」とまでは言えません。
負傷情報では今治の佐藤璃樹、髙木和徹、山本透衣などの公式負傷情報を確認済み。Football LABには市原亮太、山本透衣、佐藤璃樹、梅木怜、髙木和徹が欠場情報欄に掲載されていましたが、同サイト自身が軽傷者も表示される可能性を注記しているため、全員を正式欠場とは扱っていません。
日程、休養、移動
栃木の直近は、
- 9/20 J2 仙台
- 9/23 天皇杯 町田
- 9/26 J2 徳島
- 9/29 ルヴァン杯 広島
- 10/3 J2 今治
です。
見た目はかなり過密です。
ただし9/29の広島戦は、9/26徳島戦から先発11人を全員入れ替えました。
つまり「チームとしては中3日」でも、リーグ主力の疲労は日程表ほど重くありません。
今治は、
- 9/19 J2 横浜FC
- 9/23 天皇杯 柏
- 9/26 J2 湘南
- 10/3 J2 栃木C
で、湘南戦から中6日。
身体的な回復日数は今治が上です。ただし今回は愛媛県今治から栃木への長距離遠征があります。
僕はこの負荷差を大きな優劣にはしていません。
栃木は休養目的のローテーションができている。今治は中6日で新監督の戦術準備時間を取れる。
総合するとほぼ中立です。
天候とピッチ
情報凍結時点の予報は、
- 晴れのち曇
- 最高25℃
- 最低15~17℃
- 降水確率10%
- 東風約2m/s
- 15時25℃
- 18時21℃
- 降水0mm想定
でした。
会場は天然芝。
大雨、強風、極端な高温・低温といった条件ではなく、現時点では両チームのカウンター、WBの上下動、保持、セットプレーを大きく阻害する気象条件ではありません。
当日の正式ピッチ状態と主審は情報凍結時点で未発表でした。
3つの試合世界線
この試合は、先制順でかなり形が変わると見ています。
栃木シティが先制する世界線。
栃木は今季先制2試合を2勝。八戸戦は1-0から5-0、札幌戦は1-0から4-1で、どちらも追加点を取っています。
今治は被先制4試合で逆転勝ち0。
栃木が先に取れば、今治はWBや中盤を押し上げる必要が出ます。そこで栃木のロングカウンターがさらに効きやすくなる。
僕が1を最も高く置いた最大の世界線です。
FC今治が先制する世界線。
今治は今季4試合で先制していますが、
- 1勝
- 1分
- 2敗
です。
先制後の1点差を勝利へ変えたのは1/4。
さらに、
- 大宮戦 90+1失点
- 横浜FC戦 90+1失点
- 湘南戦 90+6失点
と、8試合中3試合で90分以降に決勝点を失っています。
今治が先制した場合、栃木が前掛かりになるので今治の2シャドーとWBにはカウンター機会が生まれます。一方で、今治自身がそのリードを閉じ切れる保証もない。
この世界線は最もオープンになりやすいと見ています。
0-0が続く世界線。
今治が5バック化し、栃木に保持させつつPA中央を閉じるなら成立します。
栃木は直近5で保持率とパスCBPは上がったのに、シュートと構築率は下がっています。
ただし、栃木の前半0-0率は12.5%、今治は37.5%。さらに双方の被xGが1.7を超えています。
0-0を長く固定する構造は強くありません。
引き分け23%をどう考えたか
今季の引き分けは両チームとも8試合で1回です。
| 指標 | 栃木C | 今治 |
|---|---|---|
| 引き分け | 1/8 | 1/8 |
| 0-0 | 1/8 | 0/8 |
| 1-1 | 0/8 | 1/8 |
| 前半0-0 | 1/8 | 3/8 |
| 先制率 | 25.0% | 50.0% |
| 被先制率 | 62.5% | 50.0% |
僕の内部評価では、引き分け構造は「弱」。
それでも0を23%残したのは、
- 栃木の直近攻撃量低下
- 今治の低い得点効率
- 今治5バック化
- 基礎戦力がB同士
という理由があるからです。
逆に0をそれ以上上げなかったのは、
- 双方の被xGが高い
- 今治の先制後管理が弱い
- 栃木先制時に追加点へ行きやすい
- 今治先制時はオープン化しやすい
からです。
市場を見る前の内部0は23%。市場照合後も23%のまま維持しました。
市場オッズ、toto人気、僕の予想を比較する
第4.5工程で凍結した代替市場スナップショットです。
1X2は、
- 栃木シティ 1.85
- 引き分け 3.50
- FC今治 3.30
でした。
各オッズの逆数を取り、合計100%になるよう調整した比較用の市場確率は、
| 選択 | 僕の予想 | 市場確率 | toto投票率 |
|---|---|---|---|
| 1 栃木C | 45% | 47.87% | 61.64% |
| 0 引分 | 23% | 25.30% | 19.42% |
| 2 今治 | 32% | 26.83% | 18.94% |
市場値はSportingbetの代替スナップショット、AHはOddschecker、totoはスポーツくじ公式モバイルの第1658回通常toto投票状況を基準としています。OddsPortalの当該価格とBetExplorerの価格は本環境では直接安定取得できませんでした。
Asian Handicapは、
- 栃木C -0.5:1.72
- 今治 +0.5:1.81
Over/Underは、
- O2.5:1.57
- U2.5:2.25
- O3.5:2.40
- U3.5:1.50
でした。
僕の予想確率-市場確率で見ると、
- 1:-2.87パーセントポイント
- 0:-2.30パーセントポイント
- 2:+5.17パーセントポイント
です。
僕の予想確率-toto投票率では、
- 1:-16.64パーセントポイント
- 0:+3.58パーセントポイント
- 2:+13.06パーセントポイント
になります。
ここはかなり重要です。
市場も僕も順位は1 > 2 > 0で一致しています。
でもtoto人気は栃木Cに61.64%も集まっています。
僕は栃木を本命にしていますが、一般人気ほど一方向には見ていません。
栃木の攻撃優位は評価する。それでも照山不在、被xG1.865、今治新体制24シュートという反証があるので、1を45%までに抑えています。
この試合の最大論点
僕が一番重視するのは、栃木シティの速い前進が今治のWB周辺を破るのが先か、今治の2シャドーとCFが栃木の再編CB前を突くのが先かです。
栃木が先に右・中央の前進を通せれば、今治は守備ラインを下げざるを得ません。
そこから先制まで行けば、今治が前へ出て栃木のカウンターがさらに生きる。
逆に、今治が栃木のアンカー脇へシャドーを入れ、エジガルが再編CBに起点を作れるなら、栃木の弱い被機会抑制がそのまま失点リスクになります。
このカードは、「どちらが強いか」より、どちらが相手の弱点を先に試合の形へ変換するかが重要です。
この予想が外れるなら
本命は栃木Cですが、外れるとすれば最も現実的なのは次の形です。
今治が3-4-2-1で湘南戦のように高い攻撃量を再現する。
持井やパロチェヴィッチが栃木のアンカー脇に入り、エジガルがCB間やCB前で起点になる。
さらに照山不在の連係差をセットプレーでも突く。
そこで今治が先制する。
栃木は前掛かりになり、今治のWBとシャドーにカウンター空間が生まれる。
このとき今治が、これまでできなかった「先制後の追加点」まで取れれば、2の32%が現実になります。
もう一つは、照山代役のためにシモンズをCBへ動かし、右SBまで変更するケースです。
これだと、僕が栃木の最大武器として見ている右サイドとロングカウンターの連続性が少し落ちる可能性があります。
だから正式XIは非常に重要です。
開始15分で確認したいこと
最初に見たいのは4つです。
1つ目は、栃木の右SBと右WGの組み合わせ。照山不在でシモンズがどこに入るのか。
2つ目は、今治のWBの初期位置。高いのか、5バック気味なのか。高ければ栃木のカウンター余地が増えます。
3つ目は、今治の2シャドーがペドロ・アウグストの脇へ立てるか。ここに前を向いてボールが入るなら、僕の2側反証が早い時間から出ています。
4つ目は、栃木が保持率ではなくPA進入まで持っていけるか。最近の栃木は持ててもシュートが減っています。序盤からPA進入が増えているなら1の45%を支える試合内容です。
僕が一番見たいところ
僕が一番見たいのは、照山の代役CBそのものより、その変更が栃木の右サイドまで連鎖するかです。
知念がそのままCBへ入るなら、栃木の攻撃骨格はかなり維持しやすい。
シモンズをCBへ動かすなら、右SBが変わり、今治WB背後を突く最大ミスマッチに影響します。
試合前の予想では「照山欠場」という一言にまとめられますが、実際の戦術影響は代役の名前だけでなく、誰を動かした結果、どのユニットまで変わるかで決まります。
ここは試合後に必ず答え合わせしたいポイントです。
最終予想
改めて最終予想です。
| 項目 | 結論 |
|---|---|
| 本命 | 1 栃木シティ |
| 1 | 45% |
| 0 | 23% |
| 2 | 32% |
| 確率順位 | 1 > 2 > 0 |
| 信頼度 | C |
| 頑健性 | やや不安定 |
最大の本命根拠は、栃木シティのxG・シュート・PA進入・CBPで確認できる攻撃機会生成の優位と、ロングカウンターが今治3-4-2-1の外側へ噛み合う戦術相性です。
最大の反証は、栃木の被xG1.865、被シュート20.3という守備の被機会量と、照山颯人不在の再編CBです。
最も重要な観戦ポイントは、栃木の右・中央・ロングカウンターが今治WB周辺を先に壊すか、それとも今治の2シャドー+エジガルが栃木のアンカー脇と再編CBを先に壊すか。
僕は栃木を一番上に置きます。
ただし、toto人気61.64%ほどの一方向評価ではありません。45%と32%の差にとどめたのは、今治側にも十分に現実的な勝ち筋が残っているからです。





