2026年10月17日、メルカリスタジアムで行われる鹿島アントラーズ対V・ファーレン長崎。
僕の結論から先に書くと、**本命は鹿島の90分勝ち「1」**です。
ただし、これは「鹿島がかなり堅い」という意味ではありません。
今回の予想確率は、
- 1:鹿島勝ち 49.10%
- 0:引き分け 24.69%
- 2:長崎勝ち 26.21%
です。
整数に丸めると 49%・25%・26%。鹿島が1位ではありますが、鹿島勝ちだけで50%を超えていません。
しかも、単独のスコアとして最も出やすい計算になったのは1-1です。
数字だけを見ると少し不思議に見えますが、理由はシンプルです。鹿島は「勝つスコア」が1-0、2-0、2-1、3-1など複数に分散する一方、引き分けは1-1に確率が集中しやすいからです。
僕がこの試合で一番面白いと思っているのは、単純な戦力差ではありません。
鹿島が押し込んでクロスとセットプレーを繰り返す展開を作れるか。逆に長崎が鹿島の最初のプレスを外して、中央の長谷川元希、マテウス ジェズス、チアゴ サンタナへ前向きにボールを届けられるか。
ここが試合の分岐点です。
試合情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | 2026/27 明治安田J1リーグ 第10節 |
| 開催日 | 2026年10月17日(土) |
| キックオフ | 15:00 |
| 会場 | メルカリスタジアム |
| ホーム | 鹿島アントラーズ |
| アウェー | V・ファーレン長崎 |
| toto | 第1663回 No.5 |
両チームを一言で表すなら
鹿島アントラーズ
ボールを持って押し込みながら、クロス、セットプレー、2トップの個の強さで最後を仕留めるチーム。
2025年J1王者で、今季も9試合終了時点で5勝1分3敗、勝点16の6位。
4-4-2を基本に、レオ セアラと鈴木優磨を軸にしながら、松村優太、小川諒也、広瀬陸斗らが外側を前進させます。
V・ファーレン長崎
3-4-2-1で中央を締めながら、2シャドーとチアゴ サンタナを使って一気に前へ出るチーム。
2025年J2を2位で昇格し、今季は9試合で2勝3分4敗、勝点9の14位。
順位だけを見ると鹿島に分がありますが、直近リーグ3試合は1勝2分で負けていません。最近の攻撃量もシーズン序盤より上向いています。
まず押さえたい基本データ
| 指標 | 鹿島 | 長崎 |
|---|---|---|
| 順位 | 6位 | 14位 |
| 勝点 | 16 | 9 |
| 成績 | 5勝1分3敗 | 2勝3分4敗 |
| 得点 | 19 | 11 |
| 失点 | 16 | 16 |
| 1試合平均得点 | 2.11 | 1.22 |
| xG | 1.698 | 1.004 |
| 被xG | 1.227 | 1.543 |
| シュート | 15.6 | 11.6 |
| 枠内シュート | 4.9 | 3.6 |
| 被シュート | 12.0 | 14.6 |
| ボール保持率 | 54.9% | 46.0% |
| パス | 562.3 | 437.8 |
| 30mライン進入 | 44.0 | 30.2 |
| PA進入 | 16.2 | 10.0 |
| チャンス構築率 | 13.3% | 10.6% |
| クリーンシート | 2 | 1 |
基礎の攻守データは鹿島が上です。
xGで見ると鹿島は1試合あたり1.698、長崎は1.004。守備側も鹿島の被xG1.227に対して長崎は1.543です。
僕の基礎モデルでは、この4つのxG値から期待得点を、
- 鹿島 1.6205
- 長崎 1.1155
と置いています。
ここから全スコアを計算した結果が、最終的な49.10%・24.69%・26.21%です。
この試合最大の論点は「鹿島のクロスとセットプレー」
僕が最も鹿島側に寄せたくなる理由はここです。
鹿島は今季19得点のうち、
- PK:1
- セットプレーから:7
- クロスから:4
- スルーパス:2
- 30m未満のパス:4
- こぼれ球:1
という内訳です。
セットプレーからの7得点はかなり大きい数字です。
一方、長崎は今季、
- クロスから4失点
- セットプレーから3失点
- スルーパスから2失点
を記録しています。
つまり、鹿島が得意としている得点ルートと、長崎が失点しているルートが直接重なっています。
さらに鹿島はクロスCBPがリーグ2位。単純にサイドへ運ぶだけでなく、相手の守備陣を動かしてから最後にクロスを入れる力があります。
長崎は3バックなので、単純なハイクロスだけなら人数をそろえやすいはずです。
それでも実際にはクロスとセットプレーから失点している。
ここで重要なのは、鹿島が「高さだけ」で勝負するのではなく、低いクロス、CBとWBの間、セカンドボール、逆サイドの入り直しまで使えるかです。
勝敗スイッチ:鹿島がセットプレーを何本取れるか
観戦中に僕がまず見たいのは、鹿島のボール保持率ではありません。
長崎陣内でCK、FK、クロス、セカンドボールを何度繰り返せるかです。
鹿島は30mライン進入44.0、PA進入16.2。長崎は被シュート14.6で、相手のチャンス構築率も13.0%あります。
鹿島が長崎を自陣へ押し込めば、長崎は守れているように見えても、セットプレーの試行回数が増えていきます。
0-0が長く続くことは長崎にとって悪くありませんが、守備機会が増えるほど鹿島の最大武器を受け続けることにもなります。
このせめぎ合いが面白いです。
鹿島の右サイドは「使う頻度」と「決める場所」を分けて見る
鹿島のTeam Styleでは、
- 右サイド攻撃:65
- 中央攻撃:48
- 左サイド攻撃:30
と右側の使用頻度が高くなっています。
ただし、右サイド攻撃からシュートまで行く率は18.0%。
中央は34.8%、左は29.9%です。
つまり、右はボールを前へ運ぶ主経路ではあるものの、最後のシュート地点まで右に固定されているわけではないということです。
右で相手を動かし、鈴木優磨が下りる。松村が外や裏へ走る。そこからレオ セアラ、逆サイド、中央へ入れ直す。
この形を長崎がどこまで管理できるか。
長崎のWBと外CBの受け渡しが曖昧になると、鹿島がかなり攻めやすくなります。
長崎が鹿島を崩すなら「中央」
長崎側で一番怖いのはサイドではなく中央です。
長崎の中央攻撃のTeam Styleは49。
中央攻撃からシュートへ到達する率は**40.9%**で、リーグ上位水準。中央攻撃時の得点率も7.5%と高い数字が出ています。
中心は、
- 山口蛍
- 長谷川元希
- マテウス ジェズス
- チアゴ サンタナ
です。
最近5試合の攻撃CBPでも、
- マテウス ジェズス:9.08
- 長谷川元希:8.77
- 山口蛍:8.67
と、この3人にかなり集中しています。
3人でチームの最近5試合攻撃CBPの**38.67%**を占めます。
長崎が鹿島の最初のプレッシャーを越えられれば、鹿島4-4-2の2ボランチ脇、CBの手前に長谷川とマテウスが入るスペースが生まれます。
ここで前を向かれると、鹿島にとってかなり嫌な形です。
長崎は「蹴るだけ」ではなく、つないで鹿島を走らせたい
試合前の長崎側コメントで興味深かったのは、ディエゴ ピトゥカが、アウェーだからといって前へ大きく蹴り続けるのではなく、ボールを保持できる時は保持し、パスをつないで鹿島を走らせる意図を示していたことです。
これはかなり大事です。
鹿島は、
- ハイプレス:50
- ミドルプレス:59
- カウンタープレス:61
と、前向きに奪い返すことが強みのチームです。
長崎がロングボール一辺倒になれば、植田直通やキム テヒョンが対応しやすくなります。
逆に、3CBと山口蛍を使って鹿島の2トップの脇を動かし、最初のプレスを外してから長谷川・マテウスへ入れられるなら、鹿島の守備は一気に後ろ向きになります。
鹿島が前から捕まえるのか。長崎が一つ外して中央へ入れるのか。
ここを突破できるかどうかで、試合の景色はかなり変わりそうです。
ただし鹿島にはACL遠征後という大きな不確定要素がある
鹿島は10月13日にACL Eliteでベトナム・ハノイへ遠征しています。
日程は、
- 10月9日:G大阪戦
- 10月13日:ACL コンアン・ハノイ戦
- 10月17日:長崎戦
- 10月21日:京都戦
です。
10月9日と13日に連続先発した主力は8人。
14日間の出場時間を見ると、
- 早川友基:180分
- キム テヒョン:180分
- 植田直通:180分
- 三竿健斗:180分
- 松村優太:180分
- 鈴木優磨:170分
- 小川諒也:167分
- レオ セアラ:156分
となっています。
ここが僕が鹿島を「鉄板」と見ない最大の理由です。
鹿島の強さは、ボールを持つことだけではありません。
ボールを失った直後に奪い返すこと、前から相手を押し下げ続けること、松村らが反復してスプリントすることまで含めて鹿島の強さです。
もし海外遠征後の回復が十分でなく、プレス開始が半歩遅れるなら、長崎の中央ルートが急に生きてきます。
長崎も疲労ゼロではない
一方で、長崎だけがフレッシュというわけではありません。
長崎は10月7日の天皇杯清水戦を120分戦い、10月11日に千葉戦、17日に鹿島戦です。
14日間の主な出場時間は、
- 後藤雅明:210分
- 長谷川元希:210分
- 新井一耀:195分
- 土肥幹太:185分
- 米田隼也:180分
- 山口蛍:157分
です。
ただし10月13日はOFF、14日は公開トレーニングが確認されています。
鹿島より直前の回復期間は長い。
なので、疲労面だけを理由に長崎側へ大きく寄せるのも違うと思っています。
鹿島は「短い回復+海外移動」、長崎は「120分を含む累積負荷」。
疲れ方の種類が違います。
予想スタメン
正式スタメンはまだ発表前です。
鹿島アントラーズ|4-4-2予想
| 位置 | 選手 |
|---|---|
| GK | 早川友基 |
| DF | 小川諒也 |
| DF | キム テヒョン |
| DF | 植田直通 |
| DF | 広瀬陸斗 |
| MF/FW | 鈴木優磨 |
| MF | 柴崎岳 |
| MF | 三竿健斗 |
| MF | 松村優太 |
| FW | レオ セアラ |
| FW | 吉田湊海 |
ベンチ候補は、山田大樹、千田海人、大森渚生、津久井佳祐、マテウス ブエノ、エウベル、林晴己、徳田誉、チャヴリッチ。
10月13日のACL先発からは、津久井→広瀬、マテウス ブエノ→柴崎、エウベル→吉田の3変更が想定されています。
ACL先発との共通は8/11、72.7%です。
V・ファーレン長崎|3-4-2-1予想
| 位置 | 選手 |
|---|---|
| GK | 後藤雅明 |
| CB | 新井一耀 |
| CB | 進藤亮佑 |
| CB | 土肥幹太 |
| WB | 米田隼也 |
| CMF | 山田陸 |
| CMF | 山口蛍 |
| WB | 増山朝陽 |
| シャドー | 長谷川元希 |
| シャドー | マテウス ジェズス |
| CF | チアゴ サンタナ |
ベンチ候補は、波多野豪、江川湧清、大南拓磨、保田堅心、ディエゴ ピトゥカ、翁長聖、松本天夢、山﨑凌吾、ジョナタン ジュニオール。
こちらは10月11日の千葉戦先発と11/11一致の予想です。
長崎はユニットの再現性という意味ではかなり分かりやすいです。
注目マッチアップ1|レオ セアラ vs 長崎3CB
鹿島19得点のうち、レオ セアラは11得点。
チーム得点の**57.9%**を占めています。
長崎は新井一耀、進藤亮佑、土肥幹太を中心に3CBで守る予想です。
3CBなのでレオを数的に囲うこと自体はできます。
ただ、鈴木優磨が下りたり横へ動いたりすると、CBが誰を受け渡すかが難しくなります。
レオだけを見れば済む試合ではありません。
鹿島の最近5試合の攻撃CBP上位は、
- 松村優太:9.88
- 柴崎岳:8.63
- 小川諒也:7.91
で、上位3人合計は29.31%。
長崎の38.67%より分散しています。
つまり、フィニッシュはレオに集中しているけれど、そこへ運ぶ過程は比較的分散しているということです。
注目マッチアップ2|松村優太のスプリント vs 長崎のWB
鹿島のスプリントはチーム平均126.9回。長崎は116.3回です。
松村優太は177スプリント、最高速度35.1km/h。
鹿島で最も外側の推進力を作っている一人です。
長崎のWBが高い位置を取った時、その背後は鹿島が狙えるスペースになります。
逆に鹿島のSBと松村が高く出た背後を、長崎がカウンターで使うこともできます。
このサイドは一方通行ではありません。
注目マッチアップ3|長崎2シャドー vs 三竿健斗+鹿島CB
長崎が勝つなら、ここが一番重要です。
長谷川とマテウスが鹿島の2ボランチ脇で前向きに受ける。
チアゴ サンタナが植田・キムを引きつける。
そこへ山口蛍から縦パスが入る。
この形を作れれば、鹿島の守備はかなり苦しくなります。
逆に三竿が入口を潰し、植田・キムが前へ出て潰せれば、長崎の攻撃機能はかなり落ちます。
長崎は創出が中心選手へ集中しているので、鹿島としては狙いどころがはっきりしています。
3つの試合世界線
1. 鹿島が先制する
今季、鹿島が先制したのは5試合。
その結果は4勝1分0敗です。
鹿島が先制すると、長崎は低い5バックのままではいられなくなります。
WBを上げ、中盤を前へ出し、チアゴへの縦球も増える。
そうすると鹿島にとっては、低いブロックをこじ開けるより、背後のスペースを使うほうが簡単になります。
松村、レオ、鈴木、途中出場のチャヴリッチやエウベルが走れるスペースが増える。
僕にとって、鹿島先制は「1」が最も強くなる世界線です。
ただし川崎F戦では83分に3-2としながら90+7分に3-3へ追いつかれています。
鹿島先制=自動的に逃げ切り、ではありません。
2. 0-0が長く続く
長崎にとって悪くない世界線です。
長崎はローブロックのTeam Styleが64。
5バックで中央を閉じ、鹿島を外へ追い出し続けられれば、時間が経つほど鹿島に焦りが出ます。
鹿島の右サイドは使用頻度65と高い一方、右攻撃からのシュート率は18.0%。
外で持たせるだけなら長崎は耐えられます。
ただし、0-0が続くほど鹿島のCKやFKも増える可能性があります。
なので、0-0継続は長崎に有利でありながら、鹿島のセットプレー試行も増える少し複雑な世界線です。
3. 長崎が先制する
今季長崎が先制した4試合は2勝2分0敗。
先制後は負けていません。
長崎が先制すると、低い守備ブロックとカウンターを最も使いやすくなります。
鹿島が人数をかければ、長谷川・マテウス・チアゴの前方にスペースができる。
これが鹿島予想を崩す最大の世界線です。
ただし長崎はG大阪戦で2-0から2-2、C大阪戦で1-0から1-1。
リードを必ず勝ちへ変えられているわけではありません。
「0」は切れるのか
僕は引き分けを無視できないと見ています。
最終確率は0が24.69%で3番手ですが、2の26.21%との差はわずか1.52ポイントです。
しかも最頻スコアは1-1。
長崎は今季1-1が2試合あり、直近でもC大阪戦、千葉戦が1-1です。
一方、鹿島は今季1-1がありません。
両チームとも今季0-0は0試合です。
前半0-0は、
- 鹿島:1/9
- 長崎:2/9
なので、最終0-0そのものを強く見るデータではありません。
この試合の「0」は、0-0で静かに終わるより、どちらかが先制して追いつかれる1-1型のほうがイメージしやすいです。
この予想が外れるなら
鹿島勝ちを本命にしましたが、この予想が崩れるなら主に2つです。
鹿島のプレス強度が戻らない
ACL遠征後で寄せが遅れる。
すると長崎が3CBから山口へつなぎ、長谷川・マテウスへ前向きに入れられる。
鹿島が本来前向きに奪いたい場所で後ろ向きに守ることになれば、一気に2の現実味が増します。
鹿島が押し込んでも「外回し」で終わる
保持率は高い。PA周辺にも行く。でも最後は毎回外から単純なクロス。
長崎3CBが初球をはじき、山口・山田がこぼれ球を回収。
この形が続けば、鹿島の攻撃量ほど決定機は増えません。
そうなれば0がかなり残ります。
直近成績
鹿島|リーグ直近5試合
- 水戸 2-4 鹿島敗戦
- 浦和 0-1 鹿島敗戦
- 神戸 1-2 鹿島敗戦
- 川崎F 3-3
- G大阪 2-0 鹿島勝利
1勝1分3敗
結果だけ見ると良くありません。
ただしAGIはシーズン平均53.4に対して直近52.7で大崩れしていません。
一方で、
- シュート:シーズン13.6 → 直近15.6ではなく、比較整理では直近の攻撃量がシーズン基準を一部下回る局面
- チャンス構築率:シーズン11.58% → 直近13.3%として扱う指標と、比較期間により差
- 攻撃CBP/試合:19.07 → 18.03相当の比較で低下
- KAGI:49.6基準に対して53.0など、使用時点によって改善・低下の見え方が異なる
と、指標ごとに完全に一方向ではありません。
少なくとも「5試合の勝敗が悪いから内容も全面的に悪い」とは言い切れません。
G大阪戦は2-0でクリーンシートでした。
長崎|リーグ直近5試合
- G大阪 2-2
- 神戸 1-3
- 名古屋 2-0
- C大阪 1-1
- 千葉 1-1
1勝3分1敗
最近5試合では、
- シュート:11.6 → 15.2
- チャンス構築率:10.6% → 13.74%
- 攻撃CBP/試合:12.46 → 13.72
- 奪取ポイント:85.81 → 98.78
と改善しています。
これが、順位14位だけを見て長崎を軽く扱いたくない理由です。
ホーム/アウェー成績
鹿島ホーム
- 3勝0分1敗
- 平均得点1.8
- 平均失点1.0
鹿島アウェー
- 2勝1分2敗
- 平均得点2.4
- 平均失点2.4
長崎ホーム
- 2勝2分1敗
- 平均得点1.4
- 平均失点1.4
長崎アウェー
- 0勝1分3敗
- 平均得点1.0
- 平均失点2.3
サンプルはいずれも4~5試合程度で小さいですが、今回の開催条件は鹿島側を後押しする材料です。
シュートと攻撃効率
鹿島
- シュート:15.6
- 枠内:4.9
- 被シュート:12.0
- シュート成功率:12.9%
- 相手シュート成功率:13.0%
- 攻撃回数:117.3
- チャンス構築率:13.3%
- 30m進入:44.0
- PA進入:16.2
- 保持率:54.9%
長崎
- シュート:11.6
- 枠内:3.6
- 被シュート:14.6
- シュート成功率:10.6%
- 相手シュート成功率:12.2%
- 攻撃回数:109.4
- チャンス構築率:10.6%
- 30m進入:30.2
- PA進入:10.0
- 保持率:46.0%
鹿島は「押し込む回数」「PAまで行く回数」の両方で上。
長崎はそこをまともに受け続けるより、低い位置で守ってカウンターへ移すほうが現実的です。
xGと実得点のズレ
9試合累計の概算では、
鹿島
- 累計xG:約15.28
- 実得点:19
- 得点-xG:+3.72
- 累計被xG:約11.04
- 実失点:16
- 失点-被xG:+4.96
- 得点/xG:1.24
- 失点/被xG:1.45
長崎
- 累計xG:約9.04
- 実得点:11
- 得点-xG:+1.96
- 累計被xG:約13.89
- 実失点:16
- 失点-被xG:+2.11
- 得点/xG:1.22
- 失点/被xG:1.15
鹿島は得点もxGを上回っていますが、失点も被xGを大きく上回っています。
攻撃の上振れだけを見て「決定力が高い」と単純に扱うのは危険です。
Team Style比較
| スタイル | 鹿島 | 長崎 |
|---|---|---|
| 攻撃セットプレー | 59 | 33 |
| 左サイド攻撃 | 30 | 39 |
| 中央攻撃 | 48 | 49 |
| 右サイド攻撃 | 65 | 35 |
| ショートカウンター | 42 | 39 |
| ロングカウンター | 46 | 47 |
| 相手陣保持 | 57 | 44 |
| 自陣保持 | 53 | 54 |
| ラインブレイク | 58 | 43 |
| ハイプレス | 50 | 34 |
| ミドルプレス | 59 | 29 |
| カウンタープレス | 61 | 34 |
| ハイブロック | 39 | 31 |
| ミドルブロック | 53 | 49 |
| ローブロック | 56 | 64 |
| フィジカルコンタクト | 51 | 41 |
鹿島は「前で奪う」「相手陣で持つ」「右から進む」「セットプレー」の輪郭がはっきりしています。
長崎は「低いブロック」「中央」「ロングカウンター」が相対的に強い。
この対比自体が、そのまま今回の試合構造になりそうです。
CBPで見る両チーム
鹿島
- 攻撃CBP:171.66
- パスCBP:138.41
- クロスCBP:23.30
- ドリブルCBP:9.96
- シュートCBP:79.15
- ゴールCBP:47.84
- 奪取P:743.21
- 守備P:118.18
- セーブP:2.57
リーグ順位では攻撃3位、パス3位、クロス2位。
長崎
- 攻撃CBP:112.13
- パスCBP:92.44
- クロスCBP:8.79
- ドリブルCBP:10.90
- シュートCBP:61.63
- ゴールCBP:33.35
- 奪取P:772.31
- 守備P:150.80
- セーブP:3.47
守備CBPはリーグ1位。
ただし守備CBPの高さは「守備が強い」だけでなく、守備行為を多く要求されていることも含みます。
鹿島が押し込む展開では、長崎の守備CBPがさらに積み上がる試合になる可能性があります。
フィジカルデータ
鹿島
- 走行距離:113.776km
- スプリント:126.9
- 松村:177スプリント、35.1km/h
- 鈴木:135スプリント
- 小川:131スプリント
- チャヴリッチ:最高34.8km/h
- マテウス ブエノ:33.3km/h
- 走行距離上位:小川93.0km、鈴木86.1km、植田84.7km
長崎
- 走行距離:114.702km
- スプリント:116.3
- 走行距離上位:長谷川99.5km、山口95.5km、翁長83.9km
- スプリント:翁長108、長谷川103、岩崎97
- 最高速度:ホン34.6km/h、江川33.9km/h、岩崎33.9km/h
総走行距離は長崎がわずかに上ですが、スプリントは鹿島が上です。
鹿島の強みは「走る量」より、高い強度で何度も前へ出る部分にあります。
GKについて
鹿島は早川友基、長崎は後藤雅明が今季J1全9試合で先発しています。
- 鹿島チームのセーブCBP:2.57
- 長崎:3.47
- クリーンシート:鹿島2、長崎1
長崎のセーブCBPが高いのは、GKが優れている可能性だけでなく、シュートを受ける量が多い影響もあります。
セーブ率、Goals Prevented、ハイクレームなどが取得できていないため、僕はGK差を勝敗の主要根拠にはしていません。
欠場・負傷情報
鹿島
- 安西幸輝:左膝前十字靭帯損傷。復帰公式発表は確認できていません。
- 樋口雄太:右腓骨骨折。復帰公式発表は確認できていません。
長崎
- ノーマン キャンベル:右大腿二頭筋外側頭の負傷。復帰公式発表未確認。
- 高畑奎汰:左内側側副靱帯+内側ハムストリング負傷。復帰公式発表未確認。
- ルカ ラドティッチ:右膝内側半月板負傷。復帰公式発表未確認。
出場停止については、両チームに今回の対象者は確認されていません。
天候と環境
10月17日の鹿嶋市は、
- 晴れ主体
- 最高22℃前後
- 最低17℃前後
- 降水確率は低め
という予報。
極端な暑さ、寒さ、大雨でプレースタイルが大きく変わる材料はありません。
会場は天然芝。
主審、当日の正式ピッチ状態、キックオフ時の確定的な風速は、情報基準時点では未確定です。
先制した時の強さ
鹿島
今季先制:5/9。
先制した5試合は、
- 4勝
- 1分
- 0敗
先制後勝率80%。
被先制は4試合で、
- 1勝
- 0分
- 3敗
一度でも同点へ戻したのは2/4。
逆転勝ちは1/4です。
長崎
今季先制:4/9。
先制した4試合は、
- 2勝
- 2分
- 0敗
被先制は5試合で、
- 0勝
- 1分
- 4敗
一度でも同点へ戻したのは2/5。
逆転勝ちはありません。
両チームとも今季は先制した試合で負けていません。
だから今回、最初の1点はかなり重要です。
終盤の試合運び
鹿島は川崎F戦で83分に3-2としながら、90+7分に3-3へ追いつかれました。
一方、名古屋戦では1-1から90+8分に決勝点を取り2-1。
長崎はG大阪戦で79分、84分と得点して2-0にしながら、90分と90+4分に失点して2-2。
千葉戦では5分に先制されながら、90+5分に保田堅心が追いついて1-1です。
つまり終盤は、どちらも「追いつく」「追いつかれる」「決め切る」が起きています。
この試合は85分で同点でも、そこから止まるとは限りません。
得点者・主要選手
鹿島
- レオ セアラ:11得点
- 鈴木優磨:攻撃の連結と前線基準点
- 松村優太:スプリント、右サイド前進
- 柴崎岳:配球
- 三竿健斗:中央守備
- 植田直通、キム テヒョン:CB、セットプレーターゲット
長崎
- マテウス ジェズス:3得点
- チアゴ サンタナ:3得点
- 保田堅心:2得点
- 山口蛍:3アシスト
- 長谷川元希:攻撃・パスCBP上位
- 山口、長谷川、マテウスが創出の中心
セットプレー比較
鹿島
- PK得点:1
- セットプレーから:7
- CK:3.7
- 直接FK:12.8
- PK失点:2
- セットプレーからの失点:3
長崎
- PK得点:1
- セットプレーから:2
- CK:4.1
- 直接FK:10.2
- PK失点:1
- 直接セットプレー失点:1
- セットプレーからの失点:3
Set Piece xG、空中戦勝率、GKのHigh Claimsは取得できていません。
なので鹿島のセットプレー優位はかなり重要と見ていますが、「何点分」とまでは数値化していません。
過去対戦はどこまで参考にするか
2025年7月16日の天皇杯では鹿島が長崎に2-1で勝っています。
ただし長崎は直前のリーグ戦から先発9人を変更していました。
2018年J1では、
- 鹿島 2-1 長崎
- 長崎 1-2 鹿島
でした。
ただ、2018年は今の監督、主力、システムと大きく違います。
僕は今回、過去対戦成績を強い予想根拠にはしていません。
市場は鹿島をかなり高く評価している
6社の1X2オッズからマージンを除いて集約した市場コンセンサスは、
- 1:61.44%
- 0:22.26%
- 2:16.23%
でした。
対象にできた6社はすべて鹿島を1番人気にしています。
僕の49.10%より、市場はかなり鹿島寄りです。
取得できた1X2オッズ
| ブックメーカー | 鹿島 | 引分 | 長崎 |
|---|---|---|---|
| William Hill | 1.50 | 4.00 | 5.50 |
| Pinnacle | 1.50 | 4.44 | 6.01 |
| SBOBET | 1.47 | 3.90 | 5.32 |
| Dafabet | 1.57 | 4.40 | 5.60 |
| BetVictor | 1.50 | 4.20 | 6.00 |
| bet365 | 1.48 | 4.10 | 5.75 |
Asian Handicapは指定会社ベースで十分な集約ができませんでしたが、補助的な市場では鹿島-1前後が中心。
O/Uは2.5が中心でOver優勢。
bet365では、
- Over 2.5:1.67
- Under 2.5:2.15
BTTSは、
- Yes:1.80
- No:1.95
で、双方得点Yesがわずかに優勢でした。
Team Total、Correct Scoreは十分な複数社データを取れず、予想材料として強く使っていません。
toto人気も鹿島へ集中
toto投票率は、初期の2026年10月14日9:54時点で、
- 1:83.37%
- 0:9.45%
- 2:7.18%
その後、10月15日20:35時点の比較可能な保存値では、
- 1:75.0%
- 0:13.4%
- 2:11.5%
へ変化しています。
差分は、
- 1:-8.37pt
- 0:+3.95pt
- 2:+4.32pt
です。
鹿島人気は依然として強いですが、初期ほどの一極集中ではなくなっています。
僕の予想は1位方向こそ市場・totoと一致していますが、0と2を市場よりかなり厚く残しています。
独立予測との比較
J-Predの予測は、
- 鹿島勝ち:43%
- 引き分け:26%
- 長崎勝ち:31%
- 予想スコア:2-1
でした。
こちらも本命は鹿島ですが、僕のモデルよりさらに長崎側を厚く見ています。
市場の61.44%、totoの75.0%、僕の49.10%、J-Predの43%。
全員「鹿島が1位」という点は同じですが、鹿島がどれだけ抜けているかについてはかなり見方が違うカードです。
Football LABの今季対戦シミュレーションは情報基準時点で更新待ちで、今回の独立予測値としては使えませんでした。
スコア分布
僕のxGベースのモデルで上位5スコアは次の通りです。
| 順位 | スコア | 確率 |
|---|---|---|
| 1 | 1-1 | 11.72% |
| 2 | 1-0 | 10.51% |
| 3 | 2-1 | 9.50% |
| 4 | 2-0 | 8.51% |
| 5 | 0-1 | 7.23% |
上位5スコアだけで全体の47.46%。
方向別に見ると、
- 鹿島勝ちスコア:28.51%
- 引き分けスコア:11.72%
- 長崎勝ちスコア:7.23%
です。
上位5だけを強く見ると、引き分けは長崎勝ちより目立ちます。
ただし全スコアを合計すると、2が26.21%、0が24.69%で、長崎勝ちがわずかに上です。
ここは「1-1が一番ありそうだから引き分け本命」という読み方をしないほうがいいところです。
このモデルで取得できなかったデータ
今回、予想精度に関係しそうでも十分な同一定義データを取れなかったものがあります。
- ホーム/アウェー別xG
- 直近5試合のxG平均
- NPxG
- Open Play xG
- Set Piece xG
- Big Chances
- PPDA
- 高位置奪回
- Final Third Entries
- Field Tilt
- PA内タッチ
- 被PA進入
- GKセーブ率
- Goals Prevented
- High Claims
- 空中戦勝率
- 同一定義の高強度走行
- 正式スタメン
- 当日ピッチ状態
- 主審
- キックオフ時の確定風速
僕は、取れない数字を他の指標から勝手に作って埋めていません。
特に今回の最大論点であるセットプレーについて、Set Piece xG、空中戦勝率、GKのHigh Claimsがないのは大きな不確定要素です。
最終予想
僕の最終予想は変わりません。
| 結果 | 確率 |
|---|---|
| 1 鹿島勝ち | 49.10% |
| 0 引き分け | 24.69% |
| 2 長崎勝ち | 26.21% |
本命
1|鹿島アントラーズ90分勝ち
信頼度
C
鹿島を一番上には置きます。
xG、PA進入、セットプレー、クロス、ホーム/アウェー条件、ブックメーカー、市場人気まで、鹿島側を支持する材料は多いです。
ただ、49.10%です。
僕はこの数字を「鹿島でほぼ決まり」とは読みません。
鹿島のACL遠征後の回復状態、長崎の中央攻撃、1-1が最頻スコアであること、長崎の直近改善を考えると、0と2にも十分な現実味があります。
鹿島が最有力。ただし固定向きの高信頼カードではない。
これが僕のこの試合に対する最終的な見方です。
僕が試合中に一番見たいところ
僕が一番見たいのは、開始15~20分の鹿島の「ボールを失った直後」です。
鹿島がロストした瞬間に三竿、柴崎、SB、SHがすぐ寄せて、長崎をもう一度自陣へ押し戻せるのか。
それとも長崎が最初の寄せを外し、山口から長谷川、マテウスへ前向きにボールを届けられるのか。
前者なら鹿島のセットプレーとクロスの回数が増え、僕の「1」予想にかなり近づきます。
後者なら、鹿島が押し込んでいるように見えても、その背後で長崎の決定機が増える。
この試合は、ボール保持率よりロスト直後の5秒を見たほうが面白いと思っています。
試合後に答え合わせしたい仮説
鹿島はボール保持とPA進入で長崎を上回る。ただし勝敗を決めるのは保持率ではなく、セットプレーの得点化とACL遠征後でもカウンタープレスを再現できるかではないか。
試合後は、
- 鹿島のクロス、CK、FKの回数
- セットプレーからの決定機
- 長崎が鹿島の最初のプレスを越えた回数
- 長谷川・マテウスが前向きに受けた位置
- 75分以降の鹿島のプレス強度
- 先制した側がリードをどう管理したか
を答え合わせしたいです。
予想に使った主な公開データ元
- Jリーグ公式
- Football LAB
- 鹿島アントラーズ公式
- V・ファーレン長崎公式
- スポーツくじ公式
- Fomelabo
- J-Pred
- William Hill
- Pinnacle
- SBOBET
- Dafabet
- BetVictor
- bet365
- 各オッズ比較・市場確認ページ
※スタメン、負傷者の復帰、天候、市場、toto投票率などは試合前に変動する可能性があります。この記事の数値は、2026年10月16日未明までに確認できた情報を基準にしています。





