2026年9月26日(土)17:00、カンセキスタジアムとちぎで行われるJ3第8節、栃木SC対松本山雅FCを分析します。
情報確認時刻は2026年9月25日 00:19 JST、予想の最終再確認は同日00:24 JSTです。試合直前まで予想スタメンや欠場情報、天候などが変わる可能性がありますが、この記事ではこの時刻までに正式に確認できた情報だけを使っています。
僕の最終予想は、**本命を栃木SC勝ちの「1」**に置きます。ただし、かなり強く引き分けを警戒しているカードです。
| 結果 | 僕の予想確率 |
|---|---|
| 1 栃木SC勝ち | 42% |
| 0 引き分け | 34% |
| 2 松本山雅FC勝ち | 24% |
信頼度はC。1位の栃木と2位の引き分けは8パーセントポイント差しかありません。
この試合で勝敗を分けそうな最大の論点は、栃木のセットプレー攻撃が、松本のセットプレー守備をどこまで突けるかです。栃木は流れの中でPA深くまで入り続けるタイプではない一方、今季序盤はセットプレーが得点源になっています。松本はアウェーで非常に失点が少ないものの、失点経路を見るとセットプレーが弱点として出ています。
一方で、「栃木が普通に押し切る」とだけ見るのは危険です。松本は今季まだ未勝利ですが、xG、シュート数、PA進入、クロス数などの攻撃量はむしろ栃木より多い。さらにアウェー3試合はすべて引き分けで、わずか1失点です。この「攻める量はあるのに点が入らない」「負け切らずに均衡する」という松本の性質が、0を34%まで押し上げています。
- まずは両チームの現在地
- xGではほぼ互角、それでも実得点には大きな差がある
- シュート、PA進入、クロスは松本が上
- AGI・KAGIでは松本の基準値が高い
- 最大論点は栃木のセットプレー
- CBPを見ると、栃木は後方、松本は中盤とWBに特徴が出る
- 予想スタメンは栃木の方がかなり読みやすい
- 最大の不確実性は安永玲央
- GKは栃木の方が起用序列は明確
- ホームとアウェーで見ると、さらに「1と0」の構図が強くなる
- 直近5試合では栃木の守備悪化が気になる
- プレス対ビルドアップは「栃木CB」と「松本中盤」の戦い
- 2シャドー対1アンカーも栃木の狙い目
- 松本が勝つならWBとクロスから栃木の外側を攻めたい
- 引き分けを34%まで残した理由
- 先制した後も試合は固定されにくい
- 終盤15分も0だけでは見られない
- 直近対戦は栃木優位だが、僕は強く使わない
- 日程・移動では栃木がわずかに楽
- 天候は雨予報、ただし一方向には決めない
- toto人気と僕の予想はどこが違うか
- この予想が外れるなら
- 開始15分で確認したいこと
- 僕が一番見たいところ
- 最終予想
まずは両チームの現在地
栃木は7試合を終えて2勝3分2敗、10得点12失点。2025年はJ3で7位、被xG0.984、実失点0.89/試合と守備面で高い水準を示していましたが、今季序盤は12失点と前年ほど安定していません。
米山篤志監督の下で基本形は3-4-2-1。7試合中6試合でこの形を使っており、システム自体の継続性は高いです。GK田代琉我、CB内田航平・鈴木俊也、MF永井大士、FW近藤慶一らが骨格になっています。
松本は7試合0勝5分2敗、6得点9失点。順位・勝敗だけを見ると苦しいスタートですが、5つの引き分けが示すように、大崩れ一辺倒ではありません。石﨑信弘監督は7試合すべて3-1-4-2を採用しており、開始時システムの固定度はかなり高いです。
| 項目 | 栃木SC | 松本山雅FC |
|---|---|---|
| 今季成績 | 2勝3分2敗 | 0勝5分2敗 |
| 得点 | 10 | 6 |
| 失点 | 12 | 9 |
| 基本システム | 3-4-2-1 | 3-1-4-2 |
| 監督 | 米山篤志 | 石﨑信弘 |
| 2025年J3順位 | 7位 | 15位 |
| 基礎戦力評価 | B | C+ |
| 現在状態評価 | C | D |
栃木の強みは、システム継続性、セットプレー、後方からの配球、永井・近藤ら複数の中心選手がいること。弱みは、今季の失点増、Open PlayでのPA侵入量の少なさ、保持した試合でもカウンターを受ける場面があることです。
松本の強みは、シュートやPA進入まで持っていく攻撃量、3-1-4-2の継続性、複数の前進・創出役がいること。弱みは何より得点効率で、内容に対してゴールが付いてきていません。
ここまでを僕は、地力とホーム条件では栃木、内容の一部では松本も十分対抗できるという状態だと見ています。
xGではほぼ互角、それでも実得点には大きな差がある
攻撃内容を見ると、かなり面白い数字が出ています。
Football LABの9月11日時点の基準スナップショットでは、xGは栃木1.593、松本1.598。期待得点そのものはほぼ同じです。
それなのに実際の得点効率には大きな差があります。
| 指標 | 栃木SC | 松本山雅FC |
|---|---|---|
| xG/試合 | 1.593 | 1.598 |
| 実得点/試合・基準時点 | 1.60 | 1.00 |
| 得点-xG | +0.007 | -0.598 |
| 得点/xGの目安 | 約1.00 | 約0.63 |
| 被xG/試合 | 1.359 | 1.142 |
| 実失点/試合・基準時点 | 1.60 | 1.20 |
| 失点-被xG | +0.241 | +0.058 |
出典:Football LABの2026/27シーズンサマリー基準スナップショット。項目により更新時点が異なるため、最新7試合の完全同期値ではありません。
栃木はxGと実得点がほぼ一致しているのに対し、松本はxG約1.60に対して実得点1.00。得点/xGは約0.63です。
僕がここを重く見ている理由は、単なる「得点数6対10」の比較ではありません。松本はチャンス自体を作れていないわけではないからです。
もし松本の低得点が純粋な決定力の下振れで、今後平均へ戻るなら、このカードの2は24%より危険になる可能性があります。逆に、この得点変換の悪さが前線の質やシュート選択、崩し切れない構造に由来するなら、今回も「攻めるが点が入らない」が再現しやすい。
この試合の予想で、松本を順位だけで軽視してはいけない最大の理由の一つです。
シュート、PA進入、クロスは松本が上
攻撃量をもう少し広く見ると、松本の方が前へ出る数字が多いです。
| 攻撃指標 | 栃木SC | 松本山雅FC |
|---|---|---|
| シュート/試合 | 12.0 | 15.1 |
| 被シュート/試合 | 12.0 | 13.0 |
| チャンス構築率 | 約10.1% | 約12.1% |
| 保持率 | 48.7% | 49.9% |
| 30m進入/試合 | 28.6 | 35.2 |
| PA進入/試合 | 8.2 | 14.0 |
| クロス/試合 | 取得済み主要値なし | 21.2 |
| CK/試合・基準値 | 取得済み主要値なし | 7.0 |
栃木は7試合でシュート84本、被シュート84本。直近5試合でもシュート12.8本、被シュート12.0本で、量そのものが崩壊しているわけではありません。
ただし試合ごとの差が大きく、岐阜戦はシュート5本、高知戦は16本、鹿児島戦は10本でした。チャンス構築率も4.5%から19.5%まで振れています。
松本は7試合でシュート106本。平均15.1本で、栃木より3本以上多い。PA進入14.0に対し栃木8.2という差も大きいです。
ここから見えるのは、松本は「前へ行けないチーム」ではないということです。むしろ問題は、PAまで入ってシュートを打った後です。
僕はこの数字を松本勝ちの最大の反証材料として残しています。栃木は直近5試合で平均2.0失点しているので、松本の前進量がそのまま再現されれば、栃木が一方的に守れるとは考えにくいです。
AGI・KAGIでは松本の基準値が高い
攻撃・守備の効率を示すFootball LABのAGI・KAGI基準値も見ておきます。
| 指標 | 栃木SC | 松本山雅FC |
|---|---|---|
| AGI | 49.7 | 53.6 |
| AGIリーグ順位 | 12位 | 8位 |
| KAGI | 53.5 | 56.8 |
| KAGIリーグ順位 | 6位 | 2位 |
栃木の直近5試合平均はAGI50.6、KAGI53.4で、シーズン基準とほぼ横ばいです。ただし鹿児島戦のKAGIは38まで落ちています。
松本は熊本戦のAGI/KAGIを同じ取得条件で確定できなかったため、完全な直近5平均は出していません。確認できた4試合ではAGI51.8、KAGI48.5でした。
このデータだけなら、松本の基礎的な攻守内容を「17位だから弱い」と切るのは危険です。特にKAGIの基準値は高い。一方で、直近の相模原戦ではKAGI29まで落ちており、松本も試合ごとの振れがあります。
僕はAGI/KAGIを単独で予想に使うのではなく、xG、シュート、PA進入、実得点と合わせて見ています。すると松本は、内容は一定以上でも結果へ変換する部分が弱いという像がかなりはっきりします。
最大論点は栃木のセットプレー
僕がこの試合で最も重く見ているのは、ここです。
9月11日時点で栃木は8得点中5得点がセットプレー由来。比率は62.5%でした。2025年も42得点中14得点、33.3%がセットプレーで、今季だけ突然出た傾向ではありません。
一方、松本は最新9失点のうち3失点がセットプレー由来。約33.3%です。
| セットプレー関連 | 栃木SC | 松本山雅FC |
|---|---|---|
| 攻撃 | 8得点中5得点がSP由来・9/11時点 | 5得点時点でSP得点0 |
| 長期傾向 | 2025年42得点中14得点 | 今季序盤はSP得点再現性低い |
| 守備 | 最新失点内訳にSP3失点 | 最新9失点中SP3失点 |
| その他 | キッカー候補は複数 | CK7.0/試合基準で機会自体は多い |
出典:Football LABの得失点パターン。更新時点が異なるため、比率は同一試合数で完全同期した比較ではありません。
栃木はOpen PlayでPAへ入る回数が8.2と少ないので、セットプレーは「あると助かる武器」ではなく、かなり重要な得点経路です。
松本が中央を閉じて栃木のOpen Playを外へ追い出せたとしても、その結果CKやFKを増やしてしまうと、栃木にとってはむしろ得意な得点ルートへ入ります。
逆に、松本がファウルとCKを抑え、栃木を流れの中だけで崩させることができれば、栃木の42%はかなり危うくなります。
栃木が勝つなら、セットプレーで均衡を壊す。松本が0か2へ持っていくなら、まずそのセットプレー発生自体を減らす。 これが僕の最大論点です。
CBPを見ると、栃木は後方、松本は中盤とWBに特徴が出る
CBPは、ボール保持時のプレーが攻撃にどれだけ貢献したかをポイント化したFootball LABの指標です。
チーム全体の主要値はこうなっています。
| CBP系指標 | 栃木SC | 松本山雅FC |
|---|---|---|
| 攻撃CBP | 83.10 | 95.75 |
| パスCBP | 66.90 | 72.23 |
| クロスCBP | 10.01 | 16.19 |
| ドリブルCBP | 6.19 | 7.33 |
| 奪取系 | 589.26 | 626.69 |
| 守備CBP | 98.97 | 106.34 |
| Save系CBP | 1.36 | 2.40 |
松本はクロスCBPが16.19と高く、実際のクロス数21.2/試合とも整合します。対して栃木は、内田航平や鈴木俊也などCBの攻撃・パス関与が大きい。
個人の攻撃CBP上位を見ると、栃木は内田8.90、鈴木俊也8.13、中野克哉7.22。松本は安永玲央10.11、高野遼9.91、金子翔太7.89です。
攻撃CBPの上位1人依存率と上位3人集中度は次の通りです。
| 集中度 | 栃木SC | 松本山雅FC |
|---|---|---|
| 上位1人依存度 | 10.7% | 13.3% |
| 上位3人集中度 | 29.2% | 36.6% |
松本の上位3集中度は栃木より高く、中心選手の出場・役割変更の影響を受けやすい可能性があります。
クロスCBPでは、栃木は五十嵐太陽3.09、中野1.72、杉森考起1.57。松本は高野3.46、北爪健吾2.61、金子翔太2.14。
奪取では栃木の永井大士93.21が高く、松本は力安祥伍64.08、安永58.17、金子光汰51.67、宮部大己49.34が主要値です。
この数字を戦術に落とすと、栃木は内田・鈴木俊也からの前進を松本がどこまで止めるか、松本は安永・高野・金子翔太ら中心機能を栃木がどこまで遮断するかがポイントになります。
僕は特に松本側の方が中心機能の集中度が高い点を重視しています。安永の状態が不透明なのは、単に先発が一人変わるという話ではありません。
予想スタメンは栃木の方がかなり読みやすい
Fomelabo基準の予想スタメンです。正式スタメン発表前なので、確定ではありません。
| 栃木SC 3-4-2-1 | 予想選手 |
|---|---|
| GK | 田代琉我 |
| 3CB | 鈴木俊也、東廉太、内田航平 |
| WB | 屋宜和真、阿部海斗 |
| 中盤 | 永井大士、大迫塁 |
| 2シャドー | 五十嵐太陽、杉森考起 |
| CF | 近藤慶一 |
この11人は直近の鹿児島戦先発と11/11一致。予想先発継続率は100%で、予想確認度はAです。
栃木は田代が7試合すべて先発。3-4-2-1を軸に、CBの内田・鈴木俊也、永井、近藤など重要ポジションの継続性も高いです。
| 松本山雅FC 3-1-4-2 | 予想選手 |
|---|---|
| GK | 富澤雅也 |
| 3CB | 宮部大己、金子光汰、野田裕喜 |
| WB | 高野遼、北爪健吾 |
| アンカー | 力安祥伍 |
| 中盤 | 澤崎凌大、安永玲央 |
| 2トップ | 田口裕也、金子翔太 |
松本は直近熊本戦との一致が4/11。予想先発継続率36.4%、7人変更予想です。
ただしこれは単純な弱体化予想ではありません。熊本戦で外れていた高野、北爪、田口らを戻し、相模原戦型へ近づける予想でもあります。
松本はシステム自体は3-1-4-2を7/7で使っているので、形は固定、人が動くタイプです。
この差は今回かなり重要です。栃木は「いつもの構造を、いつものメンバーで再現できる」見込みが高い。松本は「基本構造は同じでも、誰がその役割を担うか」が不透明です。
最大の不確実性は安永玲央
松本の安永玲央は、9月13日の相模原戦で負傷し、クラブから右大腿二頭筋損傷と発表されています。
ところが、Fomelaboの予想スタメンでは今回も安永が入っています。僕が確認した時点でクラブから明確な復帰発表は確認できていません。
これが今回最大の不確実性です。
安永は負傷前の6試合すべて先発し、合計492分出場。Jリーグ公式・Sports Navi等で確認できた範囲では、チャンスクリエイト8、デュエル勝利14。CBPでも攻撃10.11、パス9.01、奪取58.17と、前進・創出・守備の複数機能に関わっています。
つまり、安永が欠場した場合に失われる可能性があるのは一つの役割ではありません。
- 中盤からの前進
- パス接続
- チャンス創出
- デュエル
- 奪取
これらが同時に変わります。
一方で、安永が出なかった熊本戦でも松本は0-0でした。15本のシュートを打ち、枠内は2本。守備は無失点だったので、安永欠場=松本崩壊とまでは言えません。
むしろ僕は、安永不在なら松本の勝ち筋「2」は弱まりやすいが、0-0型の「0」はむしろ残り得ると見ています。だからこの不確実性を単純に栃木勝ちへ全部上乗せしていません。
GKは栃木の方が起用序列は明確
栃木は田代琉我が7/7先発。予想GKも田代で、序列は明確です。
松本は富澤雅也が主戦ですが、小林将天にも先発実績があります。今回の予想GKは富澤で、直近熊本戦も富澤でした。
GKの詳細では、Goals PreventedやHigh Claimsの同一定義データを揃えられなかったため、「クロスにどちらが強い」といった断定はしていません。
ただし今回、松本はクロス21.2/試合、栃木はセットプレーが最大の武器です。雨予報もあるため、ハイボール処理、こぼれ球、CK・FKでのGK判断は試合中にかなり見たいポイントです。
ホームとアウェーで見ると、さらに「1と0」の構図が強くなる
今季序盤のH/A成績です。各3~4試合の小標本なので、過信は禁物です。
| 条件 | 栃木SC | 松本山雅FC |
|---|---|---|
| ホーム | 2勝1分0敗 | 0勝2分2敗 |
| ホーム得失点 | 7-4 | 5-8 |
| アウェー | 0勝2分2敗 | 0勝3分0敗 |
| アウェー得失点 | 3-8 | 1-1 |
今回に直接関係するのは、栃木ホームと松本アウェーです。
栃木ホームは2勝1分0敗、7得点4失点。1試合平均2.33得点です。
松本アウェーは0勝3分0敗、1得点1失点。1試合平均0.33得点、0.33失点です。
この対比が非常に分かりやすい。栃木はホームで得点が増え、松本はアウェーでほとんど点を取れていない。一方で松本はほとんど失点もしていない。
だから僕の最終分布は、1を1位に置きながら、0を34%まで上げる形になっています。
直近5試合では栃木の守備悪化が気になる
シーズン全体と直近5を比べます。
| 指標 | 栃木・シーズン | 栃木・直近5 | 松本・シーズン | 松本・直近5 |
|---|---|---|---|---|
| シュート/試合 | 12.0 | 12.8 | 15.1 | 14.2 |
| 被シュート/試合 | 12.0 | 12.0 | 13.0 | 13.6 |
| 得点/試合 | 1.43 | 1.40 | 0.86 | 0.80 |
| 失点/試合 | 1.71 | 2.00 | 1.29 | 1.20 |
栃木はシュート量が維持されている一方、失点が1.71から2.00へ悪化。松本は得点が低いままですが、失点は1.29から1.20へ少し改善しています。
栃木の直近5結果は、北九州2-2、岐阜1-4、高知2-0、長野1-1、鹿児島1-3で1勝2分2敗、7得点10失点。
松本は愛媛2-2、北九州1-1、FC大阪0-0、相模原1-3、熊本0-0で0勝4分1敗、4得点6失点。
この直近差は、栃木本命にとって明確な反証です。ホームだからといって、現在の栃木守備を2025年の強い守備と同じ感覚で見るのは危険です。
プレス対ビルドアップは「栃木CB」と「松本中盤」の戦い
栃木のビルドアップでは、内田航平と鈴木俊也の後方関与が大きいです。攻撃CBP上位でもこの2人が1、2位級に入っています。
松本は力安祥伍、安永玲央、金子光汰、宮部大己らの奪取関与が大きい。
このため、試合の中で僕がまず見るのは、松本が栃木の3CBへどこから圧力を掛けるかです。
松本が前から内田・鈴木俊也の配球を制限できれば、栃木はWBやシャドーへの前進が鈍りやすい。逆に栃木がその圧力を外せれば、松本の中盤・WB背後にスペースが生まれます。
ただしPPDA、高位置奪回、Final Thirdでの奪回などは同一定義で取得できなかったため、「松本のハイプレスが強い」とまでは断定していません。
ここは数字で決め切れないからこそ、開始15分で見たい部分です。
2シャドー対1アンカーも栃木の狙い目
システム上、栃木は3-4-2-1、松本は3-1-4-2です。
栃木の2シャドーが松本のアンカー・力安の左右へ立てると、アンカー1人だけで両方を同時に管理するのは難しくなります。
松本の中盤やCBが前へ出て捕まえに行けば、その背後やCB間が開く。逆に松本が中央を圧縮してライン間を消せば、栃木は外回りが増えます。
その外回りがCKやFKへつながるなら栃木のセットプレーへ接続するので、松本にとっては単純に「中央を閉じればいい」わけでもありません。
僕はこの2シャドー→アンカー脇→外へ追い出された後のセットプレーという連鎖を、栃木の勝ち筋として見ています。
松本が勝つならWBとクロスから栃木の外側を攻めたい
松本のクロス量は21.2/試合。クロスCBPも16.19で、栃木10.01より高いです。
高野遼、北爪健吾、金子翔太らが外側の攻撃に関与します。
栃木も3バックなので中央の人数は確保できますが、WBが高い位置を取った後の背後や、3CBの脇へ松本が入れるかが重要です。
鹿児島戦で栃木は保持率62%を取りながら16本のシュートを許しました。ボールを持てば安全というチームではありません。
松本が勝つなら、
- 栃木WBの背後を取る
- クロスを入れる
- セカンドボールを拾う
- 二次攻撃を続ける
という形が最も分かりやすい。
ただし松本自身、熊本戦では15本打って枠内2本、0得点でした。ここでも最後は「入るかどうか」が問題になります。
引き分けを34%まで残した理由
松本の今季7試合の結果は、0-0、2-3、2-2、1-1、0-0、1-3、0-0です。
引き分け5/7で71.4%。0-0は3/7で42.9%、1-1は1/7で14.3%。前半0-0は4/7で57.1%です。
栃木は引き分け3/7で42.9%。0-0は1/7、1-1は1/7、前半0-0は2/7です。
| 引き分け関連 | 栃木SC | 松本山雅FC |
|---|---|---|
| 引き分け | 3/7・42.9% | 5/7・71.4% |
| 0-0 | 1/7・14.3% | 3/7・42.9% |
| 1-1 | 1/7・14.3% | 1/7・14.3% |
| 前半0-0 | 2/7・28.6% | 4/7・57.1% |
| 平均得点 | 1.43 | 0.86 |
| 平均失点 | 1.71 | 1.29 |
しかも松本はアウェー3試合で1得点1失点です。
これだけなら0をさらに高くしてもよさそうですが、0を壊す材料もあります。
最大は栃木のセットプレー。そして栃木の今季守備不安です。どちらかが一発で均衡を崩せば、0-0型から1-0、1-1、あるいはその後のオープンゲームへ移ります。
僕の0=34%は、「低得点だから引き分け」というだけではなく、松本の均衡維持、両チームの同点復帰力、栃木のOpen Play侵入不足、それを壊すセットプレーを全部まとめた評価です。
先制した後も試合は固定されにくい
ゲームステートを見ると、両チームとも「先制したらそのまま終わり」とは言いにくいです。
栃木は先制した試合が1/7と少なく、その1試合は勝利。被先制は5/7で、そのうち3/5で一度は同点まで戻しています。逆転勝ちは1/5です。
松本は先制2/7で、先制した2試合は0勝1分1敗。先制しても勝ち切れていません。
一方、松本が先制された2試合では、2/2で一度は同点まで戻しています。
| ゲームステート | 栃木SC | 松本山雅FC |
|---|---|---|
| 先制試合 | 1/7 | 2/7 |
| 先制時勝利 | 1/1 | 0/2 |
| 被先制試合 | 5/7 | 2/7 |
| 被先制後同点復帰 | 3/5 | 2/2 |
| 被先制後逆転勝ち | 1/5 | 0/2 |
小標本ですが、方向は面白いです。
栃木が先制しても松本には追いつく経路がある。松本が先制しても、リードを閉じる再現性はまだ示せていない。
だから今回、僕は**「どちらが先制するか」以上に、「先制後にセットプレー、クロス、トランジションのどれが増えるか」**を見たいです。
終盤15分も0だけでは見られない
栃木は北九州戦で0-2から79分、85分に追いついて2-2。鹿児島戦では終盤に1点返した後、90+1分に追加失点しています。
松本は北九州戦で55分に先制され、89分に同点。0-0を最後まで維持した試合も3つあります。
終盤まで均衡すれば0が強い一方、ビハインド側が前掛かりになった瞬間に追加失点まで含めてボラティリティが上がるカードです。
「75分で0-0なら引き分け濃厚」と単純には見ません。むしろその時間帯から、栃木のセットプレー獲得数と松本のクロス回数が増えるかを確認したいです。
直近対戦は栃木優位だが、僕は強く使わない
Jリーグ公式で確認できた最近5回の公式対戦は以下です。
| 年 | ホーム | スコア | アウェー |
|---|---|---|---|
| 2020 | 松本 | 0-0 | 栃木 |
| 2021 | 栃木 | 3-0 | 松本 |
| 2021 | 松本 | 0-1 | 栃木 |
| 2025 | 栃木 | 3-1 | 松本 |
| 2025 | 松本 | 1-1 | 栃木 |
栃木3勝2分、松本0勝です。
ただし監督、選手、システムが変わっている試合を含むため、僕はこの数字を本命の主要根拠にはしていません。2025年の対戦は比較的近いものの、それでも現在の2026/27のチーム状態と同一ではありません。
「栃木は相性がいいから1」という予想ではなく、今のデータと戦術を優先しています。
日程・移動では栃木がわずかに楽
栃木は9月19日の鹿児島戦から中6日。長野、鹿児島とアウェー2連戦を終えてホームへ戻ります。
松本は9月18日の熊本戦から中7日なので、休養日数自体は1日多いです。ただしリーグでは熊本→栃木と連続アウェー。さらに9月29日にはルヴァン杯・新潟戦が控えています。
| 日程条件 | 栃木SC | 松本山雅FC |
|---|---|---|
| 直前試合 | 9/19 鹿児島A | 9/18 熊本A |
| 今回まで | 中6日 | 中7日 |
| 直近リーグ移動 | 長野A→鹿児島A→ホーム | 熊本A→栃木A |
| 次の大きな予定 | 10/4讃岐戦 | 9/29ルヴァン杯新潟戦 |
松本が9月29日を意識して今回ターンオーバーするという公式情報は確認できていないので、そこまでは予想へ直接入れていません。
ただ、直近熊本戦から今回予想XIが7人変わる想定であることも含め、松本は人員面の読みづらさが大きいです。
天候は雨予報、ただし一方向には決めない
情報確認時点の宇都宮の9月26日予報は「一時的な雨」。最高18℃、最低16℃程度でした。
極端な暑さはありませんが、雨が実際に強まれば、
- ボールスピード
- トラップ
- クロス
- ロングボール
- セカンドボール
- GK処理
- CK・FK
に影響する可能性があります。
これは栃木だけの追い風ではありません。栃木はセットプレー、松本はクロス量が大きいので、どちらにも関係します。
試合前の正式なピッチ状態や風の確定値までは取得できていないため、「重いピッチになる」などとは決めつけません。
toto人気と僕の予想はどこが違うか
最新取得のtoto投票率は次の通りです。
| 結果 | 僕の予想 | toto投票率 | 僕の予想-toto |
|---|---|---|---|
| 1 栃木勝ち | 42.00% | 47.87% | -5.87パーセントポイント |
| 0 引き分け | 34.00% | 28.98% | +5.02パーセントポイント |
| 2 松本勝ち | 24.00% | 23.15% | +0.85パーセントポイント |
ここでの差は、**「僕の予想確率-toto投票率」**です。
totoでは栃木勝ちが47.87%で最多。僕も1を本命にしていますが、一般人気ほどは栃木へ寄せていません。
その分、僕は引き分けを約5.02パーセントポイント高く見ています。
toto投票率は基準時点の48.98% / 28.62% / 22.40%から、最新取得では47.87% / 28.98% / 23.15%へ変化。1が1.11パーセントポイント下がり、0が0.36、2が0.75上がりました。
大きな急変とまでは見ていませんが、「栃木一辺倒」から少し0・2側へ分散しています。
なお、市場オッズは同一時点の1・0・2を信頼できる形で揃えられず、市場確率、Asian Handicap、Over/Underはこの記事の予想に使っていません。取得できない値を別ソースで無理に埋めることもしませんでした。
この予想が外れるなら
僕の本命は栃木ですが、外れるシナリオはかなり具体的にあります。
一番怖いのは、栃木のセットプレーが発生しない、あるいは松本がそこだけを抑え切ることです。
栃木はPA進入8.2/試合と、Open Playで深く入り続ける数字が高くありません。松本が中央を締め、CKやFKも増やさずに試合を進めれば、栃木の得点経路が細くなります。
そこから松本が、
- PA進入14.0
- シュート15.1
- クロス21.2
という攻撃量を再現し、普段より決定率を上げれば、2は十分成立します。
もう一つは0です。
松本がアウェー3戦1失点の守備を再現し、栃木のセットプレーを凌ぎ、松本自身もまた決め切れない。これは今季の松本で何度も起きている世界線です。
安永が欠場した場合も、僕は「だから栃木勝ち」と単純には見ません。松本の攻撃力は落ちても、熊本戦のように0-0を維持できれば、むしろ0が残ります。
つまり、この予想が外れるなら主に二つです。
- 栃木のセットプレーが不発で、松本の低失点構造が残る → 0
- 松本の攻撃量に決定力が追いつき、栃木の守備不安が表面化する → 2
この2本が、栃木本命42%を抑えている最大の反証です。
開始15分で確認したいこと
僕が開始15分で見たいのは、数字よりも配置です。
まず、栃木の2シャドーが松本のアンカー脇で前を向けているか。ここで栃木が前進できれば、松本CBが前へ引き出され、セットプレー以前にOpen Playのチャンスも増えます。
次に、松本のWBが栃木WBを自陣へ押し下げられているか。高野や北爪が高い位置を取れれば、松本のクロス攻撃が始まります。
そして最も重要なのが、栃木が最初の15分でCK・FKを何本取るかです。
開始15分で栃木がセットプレーを複数獲得し、松本が自陣深くへ押し込まれているなら、僕の42%の「1」はかなり再現性のある形に入っています。
逆に、栃木がボールを持ってもPAへ入れず、セットプレーも取れず、松本が外側からクロスを増やしているなら、0・2側の世界線です。
僕が一番見たいところ
一番見たいのは、松本が栃木のセットプレーを避けながら守れるかです。
守備で中央を閉じること自体は、松本の3-1-4-2なら十分できます。
でも、中央を閉じるために外へ追い出した結果、CKを与える。中盤で止めるためにファウルが増える。そうなると、守備が成功しているように見えて、実は栃木の最も得意な攻撃へ誘導してしまいます。
この矛盾が今回の面白さです。
僕の試合後の答え合わせ仮説は一つ。
「栃木がセットプレーから明確な決定機を2回以上作れれば、1の確率42%は妥当だったと評価しやすい。逆に、松本がセットプレー機会を抑え、Open Play中心の試合にできれば0・2側へ寄る」
ここを試合後に確認したいです。
最終予想
最後に予想をまとめます。
| 項目 | 最終評価 |
|---|---|
| 1 栃木SC勝ち | 42% |
| 0 引き分け | 34% |
| 2 松本山雅FC勝ち | 24% |
| 本命 | 1 栃木SC勝ち |
| 確率順位 | 1 > 0 > 2 |
| 信頼度 | C |
最大の本命根拠は、栃木のセットプレー攻撃と松本のセットプレー守備の直接的な噛み合わせです。
最大の反証は、松本のアウェー低失点と、xG・シュート・PA進入・クロス量の高さです。
最も重要な不確実性は、安永玲央の出場可否と、それによって松本の中盤構成がどう変わるか。
そして観戦ポイントは、栃木がセットプレーを何本作れるか、松本がWBとクロスで栃木の外側を押し込めるかです。
本命は栃木。ただし、僕はこのカードを「栃木で固い試合」とは見ていません。引き分け34%をしっかり残す、かなり警戒度の高い1位評価です。





