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東京V vs 広島予想|相馬新体制のプレスは広島の前進を止められるか【toto第1660回】

試合別予測

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2026年10月11日(日)15:00/味の素スタジアム/2026/27 明治安田J1リーグ第9節/通常toto No.7
この記事は、10月9日未明までに確認・固定した試合前情報と、その時点で確定した予想をもとに書いています。未発表の先発や当日の状態は断定していません。

東京ヴェルディ対サンフレッチェ広島。数字だけを並べれば、かなり強く広島へ傾くカードです。

今季8試合で東京Vは0勝4分4敗、4得点12失点。広島は5勝2分1敗、20得点6失点。1試合あたりの得点期待値を表すxGでも、東京Vの0.866に対して広島は2.522。さらに守備側を見ると、東京Vの被xGは1.578、広島は0.703です。

攻撃でも守備でも、広島が上回る材料がはっきりしています。

それでも僕は、この試合を単純な「上位対下位」で片づけたくありません。

最大の理由は、東京Vが10月8日に相馬直樹監督の就任を発表し、この広島戦が新体制の最初の公式戦になるからです。つまり、東京Vについて今季8試合から得られた数字は、すべて新監督になる前のものです。

広島がこれまで通りの強みを出せるのか。それとも東京Vが監督交代によって守備の立ち位置やプレスのかけ方を変え、これまでとは違う試合を作るのか。

僕がこのカードで一番重要だと思っているのは、そこです。

最終予想は広島勝ちを一番手にしました。ただし、広島を高く評価することと、「何も起こらず順当に勝つ」と考えることは別です。東京Vが最初の20分、30分でどんな守備を見せるかによっては、引き分けの存在感が一気に増してもおかしくありません。

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広島を本命にした理由は、順位差より「機会を作る量」の差

まず、今回もっとも重く見た数字から入ります。

東京Vと広島の差は、単純な得点数だけではありません。シュートまで持っていく回数、相手にシュートを打たせない力まで含めて差が出ています。

今季8試合の1試合平均で見ると、東京Vのシュートは8.9本。広島は20.4本です。守備側では、東京Vは15.3本のシュートを受けているのに対し、広島が相手に許しているのは8.0本。

ここが今回の予想の土台です。

サッカーでは、1本のシュートが入るか外れるかで結果は大きく変わります。だから「シュートが多い=必ず勝つ」ではありません。ただ、20本前後を継続して打てるチームと、10本に届かない試合が多いチームが対戦するとき、90分を通してどちらが得点機会を積み上げやすいかは無視できません。

xGも同じ方向を示しています。

東京VはxG0.866。簡単にいえば、今季ここまでの攻撃内容は「平均して1点分の決定機を作るところまで届いていない」水準です。対する広島は2.522。広島は実際に1試合2.50得点を記録しており、得点数だけが極端に上振れているわけではありません。

守備でも、広島の被xG0.703に対して東京Vは1.578。東京Vが点を取りに行く側になったときには、リーグでもかなり機会を与えない広島の守備を崩さなければならない。一方、広島が攻める側になれば、これまで相手に多くのシュートと決定機を許してきた東京Vの守備と向き合えます。

この「広島の攻撃力」対「東京Vの守備」、そして「東京Vの攻撃力」対「広島の守備」が、どちら向きに見ても同じ方向へ傾いている。ここが一番大きいです。

直近5試合に絞っても、東京Vは0勝2分3敗で2得点8失点。シュートは平均8.2本でした。広島は3勝1分1敗、12得点4失点で、シュートは平均20.2本。シーズン序盤の数字だけがたまたま開いているというより、最近の攻撃量を見ても大きな差が残っています。

だから僕は、まず広島を一番手に置きました。

ただし、本当の勝敗ポイントは「広島の攻撃力」そのものではない

広島が強いことは、数字を見ればかなり分かります。

でも、この試合の面白さは「広島がどれだけ攻めるか」だけではありません。

本当の勝敗ポイントは、東京Vの新しい守備が、広島をどこで止めるのかです。

東京Vは相馬監督を迎えるにあたり、クラブから「積極的なプレス」「組織的な守備」「守備から攻撃へのスムーズな移行」といった方向性が示されています。

ここは重要です。

広島は、ただボールを持つだけのチームではありません。Football LABのチームスタイル指標では、敵陣でのポゼッションが71、中央攻撃が82、ショートカウンターが68、ラインを越える動きが61。これは成功率ではなくプレースタイルの強さを示す指数ですが、広島が「相手を押し込んで中央から崩す」だけでなく、「奪ったあと短い時間で前へ出る」ことも得意としていると読めます。

つまり東京Vには難しい二択があります。

前から奪いに行けば、そのプレスを広島に外された瞬間、後方にスペースが生まれます。逆に最初から下がって守れば、広島に敵陣でボールを持つ時間を与え、東俊希らの幅、中央の選手、前線の動きを使った連続攻撃を受けやすくなります。

東京Vが前へ出るのか、まず中央を閉じるのか。そのとき最前線と中盤、3バックの距離がどうなるのか。

新監督初戦なので、ここは過去の数字だけでは読めません。

予想されている並びでは東京Vも3バック系が想定されていますが、僕はその形を確定事項としては見ていません。同じ選手が出ても、プレスの開始位置やウイングバックの高さ、2列目の守備役割が変われば、チームの見え方は大きく変わるからです。

だからこの試合は、メンバー表を見るだけでは足りません。開始直後の守り方を見ないと、本当に相馬監督が何を変えたのかは分からないと思っています。

先発予想は「誰が出るか」より「どう使われるか」を見たい

試合前の予想では、東京Vはマテウス、林尚輝、平川怜、福田湧矢、染野唯月ら、今季すでに出場時間を積んでいる選手が中心と見られています。つまり、現時点で最大の不確定要素は「控え主体になるのではないか」ということではありません。

むしろ重要なのは、同じ選手が新しい監督の下でどの位置を取り、誰が最初のプレスに出て、誰がその背後を埋めるのかです。

広島側は佐々木翔、荒木隼人、中野就斗、東俊希、鈴木章斗ら、今季の中心選手が継続して起用される想定です。中野は8試合720分、鈴木は719分、荒木は709分と、チームの骨格を作ってきた選手たちです。直前には代表活動を挟んだ選手もいるためコンディションを断定はできませんが、少なくとも「誰が何をするチームなのか」という再現性は広島の方が読みやすい。

東京Vは逆です。選手の名前はある程度読めても、その役割が読みにくい。

だから先発発表を見て「予想通りの11人だった」と安心するのは早いと思っています。配置が同じ3バックに見えても、ウイングバックが最初から高く出るのか、中盤が前へ捕まえに行くのか、前線が外切りで追うのか中央を消すのかで、実際のサッカーは別物になります。

この違いは、今回の信頼度を高くしなかった理由にも直結しています。

勝敗スイッチは「東京Vが最初のプレスを連続して成功させられるか」

観戦するときに一つだけ見るなら、僕は東京Vが広島の最初の前進を何回止められるかを見ます。

1回だけ強く寄せてボールを奪うことは、どんなチームにもできます。大事なのは、それを連続して再現できるかです。

東京Vが広島の3バックや中盤に前向きでプレーさせず、サイドへ追い込み、そこから回収できるなら、今までの試合とはまったく違う景色になります。

広島が得意とする「敵陣で攻撃を続ける時間」に入る前に、攻撃を終わらせられるからです。

逆に、東京Vの最初のプレスを広島が1本、2本と外せるようなら、一気に広島の試合になる可能性があります。

東京Vの前線が出たぶん、その背後には空間ができます。中盤の横やウイングバックの裏へボールが入ると、東京Vの3バックは前を向いて守るのではなく、自陣ゴールへ下がりながら対応することになる。そうなると広島の中央攻撃や、前線の選手がライン間で受ける形が増えます。

広島の強さは、相手が下がったときだけではありません。相手が勇気を持って前へ出てきたとき、その背後を使う手段も持っています。

だから僕は、東京Vが「プレスをするかどうか」より、「プレスを外されたあとも守備組織が壊れないか」を見たいです。

ここがうまくいけば東京Vにも勝負があります。ここが崩れるなら、数字通りに広島の攻撃量が膨らむ可能性が高いでしょう。

注目対面1|染野唯月は、少ないチャンスを得点に変えられるか

東京Vが勝つには、守るだけでは足りません。

どこかで1点を取る必要があります。

そこで重要になるのが染野唯月です。

染野は今季8試合に出場し、個人xGは1.521。チーム内では高い数字ですが、東京V全体の攻撃量が少ないため、毎試合何度も決定機が来るタイプの状況ではありません。

相手は広島の3バックです。予想段階では佐々木翔、荒木隼人、中野就斗という、今季の中心を担ってきた組み合わせが有力です。中野は8試合720分、荒木は709分、佐々木も675分。守備ユニットとしての継続性があります。

ここで東京Vが困るのは、染野にボールを入れるだけでは攻撃が終わってしまう可能性があることです。

広島の被シュートは平均8.0本、被xGは0.703。相手にそもそも多くのチャンスを与えていません。

染野が前線で収める。福田湧矢や2列目がその近くへ出る。さらにウイングバックが幅を取り、広島の3バックを横に動かす。東京Vが得点するには、こうした二つ目、三つ目の動きが必要です。

広島の守備が整った状態で、染野が3人のセンターバックの間に孤立する形が増えるなら、東京Vはかなり苦しい。

反対に、東京Vが高い位置で奪って広島の守備が整う前に染野へ入れられれば、話は変わります。

だから染野を見るときも「何本シュートを打つか」だけではなく、「どんな状態でボールを受けられるか」を見たいです。

注目対面2|鈴木章斗を東京Vの最終ラインがどこで捕まえるか

広島側では鈴木章斗が重要です。

今季8試合で6得点、個人xG4.512。719分出場しており、攻撃の中心として数字を残しています。

ただし、広島の攻撃を鈴木一人のチームと考えるのは危険です。加藤陸次樹、鮎川峻、東俊希など、得点や前進に関わる選手が複数います。

東京Vが鈴木だけを強く見ると、別の選手が空きやすくなる。逆にラインをそろえることを優先しすぎると、鈴木がセンターバックと中盤の間で前を向く余地が出る。

広島の中央攻撃が強いのは、単に真ん中へパスを入れる回数が多いからではありません。前線の選手が位置を変え、ウイングバックが幅を取ることで、相手の守備を横にも縦にも広げられる点にあります。

東京Vが新体制で組織的な守備を作ろうとするなら、この「中央を閉じながら外も捨てない」という仕事が最初の大仕事になります。

鈴木を林尚輝らが前へ出て捕まえるのか。それともラインを崩さず、ボランチと挟むのか。

ここは相馬体制の守備設計が最も見えやすい対面の一つになると思います。

注目対面3|東俊希のいるサイドで東京Vは押し返せるか

広島で前進への関与が大きいのが東俊希です。

今季の攻撃ポイントはチームトップの24.91。数字をそのまま「得点力」と考えるものではありませんが、パス、クロス、ボール運びを含め、攻撃に継続して関与していることが分かります。

広島が東京Vを押し込む時間が長くなると、東が高い位置を取る場面は増えるはずです。

ここで東京Vがただ下がるだけになると、広島は外から揺さぶりながら中央を使えるようになります。

逆に東京Vのウイングバックや2列目が東を低い位置まで押し戻せれば、広島の攻撃開始位置を下げられる。

僕は、このサイドの押し合いをかなり重要だと見ています。

なぜなら、東京Vが広島を押し返すには、ボールを奪うだけでなく、奪ったあと相手陣へ運んで広島のウイングバックを守備へ走らせる必要があるからです。

守備だけで90分耐えるのではなく、「広島の選手を後ろ向きに走らせる時間」をどれだけ作れるか。

それができないと、試合は東京V陣内に固定されやすくなります。

連続120分は、東京Vの新しいサッカーにどこまで影響するか

もう一つ、東京Vについて無視できないのが日程です。

9月29日のカップ戦は120分。10月7日の天皇杯も120分。そして広島戦は10月11日。中3日です。

特にマテウス、福田、染野はこの2試合で合計240分。林も約211分を消化しています。

もちろん、単純に「120分戦ったから疲れて負ける」とは言えません。10月7日は味の素スタジアムで行われており、広島戦も同会場。直前に長距離移動がないことは東京Vにとって救いです。

それでも、新監督が掲げる積極的なプレスを90分間実行するには、かなりの運動量が必要です。

前線が追うだけではプレスになりません。後ろが押し上げ、中盤が横へスライドし、外されたら全員が戻る。この連続作業が必要です。

僕が特に見たいのは、60分を過ぎてからです。

前半は新監督初戦の勢いもあり、高い強度で入れるかもしれません。しかし、連続120分を戦った選手が多い中で、その強度を後半まで維持できるのか。

もし前半は東京Vが広島を止めても、60~75分あたりから寄せが半歩遅れるようなら、そこで試合が動く可能性があります。

広島は今季、後半まで0-0でも勝負を動かした試合があります。名古屋戦では71分に先制してから得点を重ね、福岡戦でも後半に先制しています。

0-0が続いているからといって、広島にとって必ずしも焦る時間ではありません。

むしろ東京Vにとっては、守れている時間が長いほど「このまま最後まで続けられるか」が問われる試合です。

3つの試合展開を考える

0-0が長く続くなら、引き分けが一気に現実的になる

東京Vは今季8試合のうち4試合が引き分けです。0-0が2試合、1-1が2試合。前半0-0も4試合あります。

この数字だけを見ると、広島本命でも「0」を軽く扱うべきではありません。

広島は攻撃量がありますが、すべての試合で簡単に先制できるわけではありません。実際に0-0で終わった試合もあります。

東京Vが新監督初戦でまず守備の距離感を整え、中央を締め、広島のシュートを遠い位置から打たせることができれば、0-0で時間を進める可能性はあります。

そして60分、70分まで0-0なら、試合は急に別の性格になります。

広島は勝点3を取りに人数をかける。東京Vにはカウンターのスペースが生まれる。セットプレー1本の価値も大きくなる。

僕の予想では引き分けを19.87%としています。広島勝ちとは大きな差がありますが、東京V勝ちよりは上の2番手です。

その理由は、まさにこの「広島の内容優位が、得点に変わらない時間」が存在し得るからです。

東京Vが先制したら、むしろ次の15分が重要

東京Vの今季の先制率は25%、8試合で2回です。

ただ、その2試合は0勝1分1敗。先制したあと追加点も取れていません。

これは新監督になる前のデータなので、そのまま未来を決めるものではありません。それでも、東京Vが先制したときに何が課題になるかを考える材料にはなります。

東京Vが1点を取ったあと、すぐにラインを下げるのか。それとも相馬監督が前からの守備を続けるのか。

僕はここが非常に興味深いです。

早く守り切りへ入れば、広島に敵陣でボールを持たせる時間が増えます。広島は中央攻撃だけでなく、外からの前進やセットプレーも使えます。

一方、1点リードでも前から出続ければ、広島の背後を狙う攻撃にさらされる。

東京Vが勝つなら、ただ先制するだけでは足りません。「先制後にどう守るか」まで新体制で改善している必要があります。

広島が先制すると、もっとも予想通りの形になりやすい

広島は今季8試合のうち6試合で先制しています。

その6試合は5勝1分0敗。さらに4試合では先制後に追加点を取っています。

ここが広島本命の大きな理由です。

広島が先制すると、東京Vはそれまで以上に前へ出る必要があります。今季の東京Vは攻撃量が小さく、追う展開でシュート数を増やさなければならない。

前へ人数を出せば、広島にはカウンターのスペースが生まれます。

このとき、広島のショートカウンターやラインを越える動きが生きてきます。

東京Vが0-1になったあとも慎重に守るなら、時間だけが減る。前へ出れば追加失点の危険が増える。

広島先制は、東京Vにとって一番苦しいゲーム状態だと考えています。

この予想が外れるなら、理由は「新監督効果」が数字を上回ったとき

僕の最終予想は広島勝ちです。

ただし、信頼度はCにしています。

広島勝ち66.84%という数字だけを見ると、かなり強い本命に見えるかもしれません。それでも高い信頼度にしなかった最大の理由は、東京Vの新監督初戦だからです。

予想の基礎に使った今季のxGや被xGは、相馬監督になる前の8試合から作られています。

もし東京Vが相馬監督の就任によって、守備の距離を一気に改善し、広島の前進を高い位置で止め、奪ったあと素早く前へ出られるようになっていたら、過去8試合の数字は東京Vを必要以上に低く評価していることになります。

これが一番大きな反証です。

しかも、クラブが示した方向性は今回の対広島にかなり重要です。積極的なプレスと組織的守備が本当に機能するなら、広島が得意とする「敵陣へ入り、連続して攻撃する時間」そのものを減らせるからです。

つまり僕の予想が外れて東京Vが勝つなら、「広島が不調だった」だけで終わらせるべきではありません。

東京Vの守備が旧体制からどれだけ変わったか。広島の3バックや中盤にどの方向から圧力をかけたか。ボールを奪ったあと染野や福田へどれだけ速くつなげたか。

そこを見ないと、本当の理由は分かりません。

もう一つの外れ方は「広島が押し込んでも決め切れない」

広島本命が外れるもう一つの形は、内容では広島が上回っても、得点が増えない試合です。

サッカーでは、攻撃量の差がそのままスコア差になるとは限りません。

東京Vは今季0-0を2回、1-1を2回記録しています。広島にも0-0の試合があります。

広島が20本近くシュートを打っても、決定的な場所から打てなければ得点期待値は上がりません。マテウスのセーブ、東京Vのブロック、クロスへの対応、最後のシュートブロックがかみ合えば、0-0や1-1は十分残ります。

だから僕は「広島が優勢=引き分けは無視」とはしていません。

確率は広島66.84%、引き分け19.87%、東京V13.29%。

広島をはっきり一番手にしながら、引き分けを約20%残したのは、このカードが「広島が押し込むかどうか」ではなく「押し込んだ広島が先に得点へ変えられるか」で分岐すると考えているからです。

数字を一つだけ見るなら、「20.4対8.9」

この試合について数字を一つだけ覚えるなら、僕はシュート数を選びます。

広島は1試合平均20.4本。東京Vは8.9本。

もちろん、シュートは質が違います。遠くからのシュートと、ゴール前での決定機を同じ1本として数えることはできません。

それでも、この差は試合の構造をとても分かりやすく表しています。

広島は90分を通して何度も攻撃を終わらせるところまで行っている。東京Vはそこへ行く回数自体が少ない。

しかも守備側では、広島が相手に許すシュートは8.0本、東京Vが許すのは15.3本です。

この組み合わせを考えると、東京Vは「いつも通り」では勝ちにくい。

広島のシュート本数を大きく減らすか、自分たちのシュートを増やすか。できれば両方が必要です。

その変化を生み出せる可能性があるのが新監督です。

だから「20.4対8.9」は広島有利の数字であると同時に、東京Vがこの試合で何を変えなければならないのかを示す数字でもあります。

一般の投票は、僕の予想よりさらに広島へ寄っている

外部の見方も簡潔に触れておきます。

複数社のオッズをまとめた市場の傾向では、広島勝ちがおよそ65%、引き分けがおよそ21%、東京V勝ちがおよそ14%という見方でした。僕の最終予想である13.29%/19.87%/66.84%とかなり近い数字です。

一方、10月8日朝に確認できたtotoの投票率は、東京V勝ち9.59%、引き分け9.89%、広島勝ち80.52%でした。

ここには大きな違いがあります。

どちらも広島を一番手にしている点は同じです。ただ、totoでは広島勝ちに8割以上が集まり、引き分けは1割を切っています。対して僕の予想と市場の見方は、引き分けを約2割残しています。

僕はこの差を面白いと思っています。

広島が強いから「2」を選ぶ、というところまでは自然です。問題は、0-0が長く続く展開や、新監督初戦の東京Vが守備を整理する展開まで切っていいのか。

僕はそこまでは切れませんでした。

ただし、totoの投票率は一般の人気であって、勝率そのものではありません。市場の傾向も僕の予想を置き換えるものではありません。ここでは「広島優勢という方向は一致しているが、引き分けの見方に差がある」とだけ捉えています。

最終予想

最終予想は変えません。

1(東京V勝ち):13.29%
0(引き分け):19.87%
2(広島勝ち):66.84%

本命:2=サンフレッチェ広島
信頼度:C

もっとも出やすいスコアとして計算上上位に来たのは0-2、次いで0-1。その次に1-2、1-1、0-3が続きました。

ここからも、「広島勝ちが中心だが、ロースコアの引き分けを完全には消せない」という全体像が見えます。

僕が広島を本命にした理由は、単純な順位差ではありません。

広島は攻撃で多くの機会を作り、守備で相手の機会を減らしている。東京Vはその逆側の数字が多く、今回の直接対戦でも広島の強みが東京Vの弱点へ重なりやすい。さらに広島は主力の骨格が継続しており、前線から最終ラインまで役割の再現性があります。

一方で、東京Vは相馬監督の最初の試合です。

だから確率の一番手は広島でも、信頼度はCです。

「広島の方が強いから安心」という予想ではありません。

東京Vの新しい守備が、僕の予想の前提そのものを揺らす可能性がある。そのリスクまで含めての66.84%です。

僕が一番見たいところ

僕が一番見たいのは、開始15分です。

東京Vが広島の後方からの前進に対して、どこからプレスを始めるのか。

染野や2列目が広島の3バックへどう寄せるのか。中盤は前へ出るのか。ウイングバックは相手の外側を捕まえに行くのか。それとも中央を締めて外へ誘導するのか。

そして、もっと大事なのは一度プレスを外されたあとです。

東京Vの選手がそのまま前に残るのか、素早く戻ってもう一度ブロックを作れるのか。

開始15分で広島が簡単に東京Vの最初の守備を越え、敵陣で何度も攻撃を続けるようなら、僕の広島本命はかなり予想通りの方向へ進みます。

逆に東京Vが高い位置で何度もボールを奪い、広島のウイングバックを自陣へ押し戻し、染野の近くで攻撃を始められるなら、この試合は数字よりずっと難しくなるはずです。

新監督初戦で最初に変わるのは、得点数ではなく、選手がどこへ走り、どこでボールを奪おうとするかです。

そこに、この試合の答えが最初に出ると思っています。

試合後に確かめたい仮説

試合前に一つ、はっきり仮説を置いておきます。

東京Vは前半、新監督効果で広島へのプレス強度を上げられても、連続120分の負荷によって60~75分以降に守備の寄せと戻りが遅れ、広島の押し込みが強くなるのではないか。

これが僕の今回の観戦仮説です。

もし広島が後半に決定機を増やして勝つなら、単に「戦力差だった」で終わらせず、東京Vのプレス強度がどの時間帯から落ちたのかを見たい。

逆に東京Vが最後までコンパクトさを維持し、広島のシュート数や決定機を抑えられたなら、相馬新体制は旧体制の数字では測れない変化を初戦から作ったことになります。

そして東京Vが勝つなら、もっと面白い。

その場合は、僕の広島66.84%という予想が外れたというだけでなく、「旧体制の8試合を使って新監督初戦を読むことの限界」が、どこに表れたのかを確かめる必要があります。

広島が本命。それでも、開始15分と後半60分以降には、予想を揺らすだけの見どころがあります。

数字通りに広島が押し切るのか。それとも東京Vが監督交代をきっかけに、まったく違う試合を作るのか。

僕はそこを楽しみにしています。

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