2026年9月29日19:00、金沢ゴーゴーカレースタジアムで行われるルヴァンカップ1stラウンド2回戦、ツエーゲン金沢対清水エスパルスを予想します。
情報確認時刻は2026年9月28日02:09:30 JST、最終予想の確定時刻は2026年9月28日02:22:57 JSTです。試合直前まで予想スタメンやGK、ローテーション人数が変わる可能性があるカードなので、この記事はこの時点で確認できた情報を基準にしています。
僕の最終予想は以下です。
| toto | 確率 |
|---|---|
| 1 金沢90分勝ち | 26% |
| 0 90分引き分け | 28% |
| 2 清水90分勝ち | 46% |
本命は2=清水の90分勝ち、信頼度はCです。
この試合で勝敗を分けそうな最大の論点は、清水のサイド前進とクロスが、金沢のWB背後・外CB横をどれだけ突けるか。そして、その清水側の戦術的優位が大幅ローテーション後のメンバーでも再現されるかです。
清水を1位にした理由は、単にJ1対J3だからではありません。基礎戦力と選手層、サイドからの直接相性、休養条件という別々の要素が清水方向で重なっています。
一方で、清水は今季リーグ8試合で6得点と得点効率に問題があり、金沢には2シャドー、セットプレー、ロングスローという明確な反撃ルートがあります。さらに両チームとも直近のカップ戦で極端なターンオーバーを行っており、リーグ戦の戦力差がそのまま出るとは限りません。
だから僕は清水を46%で1位に置きながら、0を28%、金沢勝ちも26%まで残しました。
- まず両チームの現在地を整理する
- 攻撃データは「清水の質」と「金沢の直近上昇」を両方見る
- 取得できた攻守スタッツを、直近5との変化まで全部見る
- xGとシュートの補足データも隠さず見る
- 清水の最大の弱点は「作っているのに決め切れない」こと
- 金沢の攻撃は2シャドーとセットプレーが怖い
- 最大の論点は清水のサイド攻撃と金沢WB背後
- 前進・押し込みは保持率だけでは判断しない
- プレス対ビルドアップは意外と一方的ではない
- GKと守備データは清水が少し上。ただし今回GKが不確定
- CBPを見ると「1人を消せば終わり」ではない
- セットプレーは金沢の逆転材料。でも清水にも高さがある
- ホーム/アウェー成績は参考に留める
- 対戦相手強度と直近成績の見方
- 日程差は清水の追い風。ただし金沢はローテーションで逃げられる
- カップ戦では両チームともリーグ戦と別物になる
- 予想スタメンは「リーグ基準」と「カップ戦実戦」を分けて見る
- 欠場・移籍・登録で押さえておきたい点
- 走行データでは清水の負荷状態は悪くない
- ゲームステートを見ると0を切りにくい
- 3つの試合世界線
- toto人気は清水に寄りすぎているように見える
- 市場オッズは今回は判断材料にできなかった
- 天候とピッチは今のところ大きな障害ではない
- この予想が外れるなら
- 僕が一番見たいところ
- 試合後に答え合わせしたい仮説
- 最終予想
まず両チームの現在地を整理する
金沢と清水は所属カテゴリが違うため、順位、勝率、xG、AGI、CBPなどの生の数字をそのまま横並びにして「数字が大きい方が上」とは見ません。J1とJ3では普段戦っている相手の強度が違うからです。
まずは各チームが自分のリーグ内でどんな状態にあるのかを確認します。
| 項目 | 金沢 | 清水 |
|---|---|---|
| 所属 | J3 | J1 |
| 監督 | 辻田真輝 | 吉田孝行 |
| 基本形 | 3-4-2-1 | 4-1-2-3 |
| リーグ8試合 | 3勝1分4敗 | 3勝1分4敗 |
| 得点 / 失点 | 14 / 13 | 6 / 8 |
| 直近5公式戦 | 3勝1分1敗 | リーグ直近5試合で2勝1分2敗 |
| 最新試合 | 鳥取に4-1 | 千葉に2-1 |
| 基礎戦力評価 | B | A- |
| 現在状態評価 | B | B |
出典・確認元:Jリーグ公式、Football LAB、両クラブ公式。
金沢は直近5公式戦が3勝1分1敗。9月26日の鳥取戦では4-1で勝ち、嶋田慎太郎、土佐陸翼、ブワニカ啓太、白輪地敬大と4人が得点しました。1人のエースだけに得点が集中していない点はプラスです。
ただし守備面では、山口戦でミスから失点し、鳥取戦後も辻田監督が終盤の失点と途中出場選手を含めた意思統一を課題に挙げています。8試合14得点13失点という数字からも、今の金沢は「点は取れるが、試合を完全に閉じる安定感はまだ高くない」と見ています。
清水はリーグ8試合で3勝1分4敗。直近は福岡に1-0、千葉に2-1で2連勝しています。千葉戦では0-1から松崎快とオ セフンの得点で逆転しました。
一方で8試合6得点。結果は上向いていますが、攻撃が完全に安定したとは言えません。
この章の結論は、現在状態だけなら大差はない。ただし中長期の主力の質、選手層、役割代替性では清水を上に取るです。
攻撃データは「清水の質」と「金沢の直近上昇」を両方見る
ここは比較条件が違うので注意が必要です。金沢のFootball LAB詳細値は主に第7節まで、清水は第8節まで取得できています。金沢の9月26日鳥取戦4-1は結果には反映していますが、AGIやCBPなどの詳細値にはまだ十分反映されていません。
| 指標 | 金沢 | 清水 |
|---|---|---|
| 詳細データ対象 | J3第1~7節中心 | J1第1~8節 |
| AGI | 56.71 | 54.25 |
| 直近5 AGI | 54.60 | 52.60 |
| チャンス構築率 | 11.77% | 9.78% |
| 直近5 チャンス構築率 | 10.34% | 9.40% |
| シュート | 14.43本/試合 | 10.63本/試合 |
| 直近5 シュート | 12.60本/試合 | 10.20本/試合 |
| シュート成功率 | 9.60% | 6.44% |
| 直近5 成功率 | 7.22% | 8.88% |
| 保持率 | 51.16% | 43.76% |
| 直近5 保持率 | 51.12% | 46.32% |
| パスCBP | 12.33 | 8.28 |
| 直近5 パスCBP | 12.80 | 9.16 |
出典:Football LAB。異カテゴリのため、生値そのものを直接的な優劣判定には使用していません。
金沢は第7節までの詳細値だけを見ると、直近5でAGI、シュート、チャンス構築率、シュート成功率がやや下がっています。AGIは56.71から54.60、シュートは14.43本から12.60本、チャンス構築率は11.77%から10.34%です。
ただし、ここに最新の鳥取戦4-1が詳細データとしてまだ入っていません。なので「金沢の攻撃は落ちている」と断定するのも危険です。最新試合では実際に4人が得点しているからです。
清水は逆に、シュート量そのものは大きく伸びていません。10.63本から直近5で10.20本です。AGIも54.25から52.60へ低下しています。
それでも保持率は43.76%から46.32%、パスCBPは8.28から9.16、シュート成功率は6.44%から8.88%へ改善しています。つまり、攻撃回数を大量に増やしたというより、ボールを前へ運ぶ質や最後の効率が少し上向いていると見た方が自然です。
僕はここで清水を大きく上には取りません。攻撃データだけなら清水小優位です。
取得できた攻守スタッツを、直近5との変化まで全部見る
ここでは、取得できた主要なFootball LAB指標をまとめて載せます。繰り返しますが、J3金沢とJ1清水の数値を直接比較する表ではありません。見るべきなのは、それぞれのチームが自分のシーズン基準から直近5試合でどう変わったかです。
金沢は第1~7節と、そのうち直近5試合に当たる第3~7節の比較です。9月26日の鳥取戦4-1は詳細値へ未反映です。
| 金沢 | 第1~7節 | 直近5 | 差 |
|---|---|---|---|
| AGI | 56.71 | 54.60 | -2.11 |
| KAGI | 48.57 | 48.40 | -0.17 |
| チャンス構築率 | 11.77% | 10.34% | -1.43パーセントポイント |
| シュート | 14.43本 | 12.60本 | -1.83本 |
| シュート成功率 | 9.60% | 7.22% | -2.38パーセントポイント |
| 保持率 | 51.16% | 51.12% | -0.04パーセントポイント |
| 攻撃CBP | 15.77 | 15.54 | -0.23 |
| パスCBP | 12.33 | 12.80 | +0.47 |
| 奪取P | 88.65 | 85.23 | -3.42 |
| 守備P | 15.17 | 15.12 | -0.05 |
| GK Save CBP/試合 | 0.37 | 0.33 | -0.04 |
清水は第1~8節と、そのうち直近5試合に当たる第4~8節の比較です。
| 清水 | 第1~8節 | 直近5 | 差 |
|---|---|---|---|
| AGI | 54.25 | 52.60 | -1.65 |
| KAGI | 48.88 | 50.60 | +1.73 |
| チャンス構築率 | 9.78% | 9.40% | -0.38パーセントポイント |
| シュート | 10.63本 | 10.20本 | -0.43本 |
| シュート成功率 | 6.44% | 8.88% | +2.44パーセントポイント |
| 保持率 | 43.76% | 46.32% | +2.56パーセントポイント |
| 攻撃CBP | 11.89 | 12.52 | +0.63 |
| パスCBP | 8.28 | 9.16 | +0.88 |
| 奪取P | 79.89 | 79.37 | -0.52 |
| 守備P | 12.93 | 11.48 | -1.44 |
出典:Football LAB。
金沢はパスCBPだけが少し改善し、AGI、シュート、チャンス構築率、決定率、奪取は直近5で低下しています。ただし、この直近5には最新の鳥取戦4-1の詳細データが入っていません。そこが数字の弱点です。
清水はAGIとシュート量自体は上がっていませんが、KAGI、保持率、攻撃CBP、パスCBP、シュート成功率が改善しています。守備Pは下がっているので、「守備が全部良化した」とまでは言えません。
僕はこの表から、清水は攻撃量を増やすより、前進と保持の質を少し上げている。一方の金沢は最新4-1が数字へまだ反映されておらず、データだけで攻撃低下を決めつけられないと見ています。
xGとシュートの補足データも隠さず見る
金沢は、最新8試合を統一条件で集計したxG・被xGを取得できませんでした。そのため、古い5試合時点のスナップショットと個別試合だけを参考として扱っています。
取得できた古い5試合時点では、
- xG:1.348/試合
- 実得点:1.60/試合
- 被xG:1.587/試合
- 実失点:1.80/試合
- 枠内シュート:4.6本/試合
- 相手シュート:13.4本/試合
- 相手チャンス構築率:11.0%
でした。
また9月20日の山口戦では、金沢のxGが1.828、山口が1.035だったにもかかわらず、結果は1-2でした。内容上のチャンス量がそのまま結果にならない試合もすでに出ています。
清水は現行8試合のxGを確認できています。
- xG:1.390/試合
- 実得点:0.75/試合
- 被xG:1.414/試合
- 実失点:1.00/試合
個別では、
| 試合 | 清水xG | 相手xG | 結果 |
|---|---|---|---|
| 9/12 福岡戦 | 1.518 | 0.920 | 1-0 |
| 9/19 千葉戦 | 0.958 | 1.219 | 2-1 |
| 9/6 川崎F戦 | 1.872 | 2.606 | 1-3 |
川崎F戦は退場の影響があるため通常試合としては割り引いています。
シュート枠内については、清水は9月12日前後の基準で平均3.3本/試合。福岡戦3本、千葉戦4本を確認しています。相手シュートは古い第6節時点で15.8本/試合という値があり、福岡戦では相手6本・枠内1本、千葉戦では相手9本・枠内4本でした。
この補足データからも、清水は「毎試合大量シュートで圧倒する」タイプではありません。少ない攻撃回数でも前線の質とサイドの形で勝つ可能性がある反面、決め切れず0へ流れる余地もあります。
清水の最大の弱点は「作っているのに決め切れない」こと
今回、清水の本命度を抑えている一番大きな数字が得点とxGの差です。
清水は8試合で、
- xG:1.390/試合
- 実得点:0.75/試合
- 推定xG合計:約11.12
- 実得点:6
- 得点-xG:約-5.12
- 得点/xG:約0.54
となっています。
一方、守備側は、
- 被xG:1.414/試合
- 実失点:1.00/試合
- 推定被xG合計:約11.31
- 実失点:8
- 失点-被xG:約-3.31
です。
つまり清水は、攻撃では期待値ほど点を取れていない一方、守備では期待値より失点を抑えている状態です。
9月12日の福岡戦はxG1.518対0.920で1-0勝ち。9月19日の千葉戦はxG0.958対1.219でも2-1勝ち。9月6日の川崎戦はxG1.872対2.606で1-3でしたが、この試合は退場があり通常試合としては割り引いて見ています。
この数字の意味は単純です。
清水が金沢のWB背後を取ってPAへ入れても、今季ここまでのように最後の1本を決め切れなければ、46%の本命は簡単に0や1へ流れます。
逆に、今まで外してきた分が平均へ戻り始めれば、清水の戦術優位は結果に直結しやすくなります。
僕が清水を本命にしつつ50%を超えさせなかった最大の反証はここです。
金沢の攻撃は2シャドーとセットプレーが怖い
金沢の基本形は3-4-2-1です。
リーグ基準では、GK上田樹、CB山本義道・長倉颯、中盤の川上竜・西谷優希、CFブワニカ啓太が骨格。WBとシャドーは比較的入れ替えがあります。
この形で清水に一番嫌な問題を作れるのが、2シャドーが清水のアンカー脇へ入る形です。
清水は4-1-2-3。アンカー1枚の左右に金沢の2シャドーが立てると、
- アンカーが横へ動く
- IHが下がる
- SBが内側へ絞る
- CBが前へ出る
といった守備判断を迫れます。
金沢がCFでCBを固定し、WBで外幅を取り、2シャドーがCB前やアンカー脇で前向きに受けられれば、J1対J3というカテゴリ差とは別の局所的な問題を作れます。
さらに金沢にはセットプレーがあります。
長期傾向ではCK、FK、ロングスローを使えます。山本、長倉、畑尾、ブワニカ、パトリックなど、空中戦のターゲット候補も複数います。過去にはロングスロー系の流れから得点した実績も確認しています。
清水は直近の千葉戦でCKから失点しました。
つまり、Open Playで清水が上回っても、金沢はセットプレー1本で試合の期待値を一気に縮められる。これが金沢26%を残した大きな理由です。
最大の論点は清水のサイド攻撃と金沢WB背後
この試合で僕が一番重要だと考えているのはここです。
金沢の3-4-2-1は、WBが攻撃の幅を作ります。WBが高い位置を取った状態でボールを失うと、その背後と外CBの横にスペースができます。
清水は4-1-2-3で、
- WG
- SB
- IH
- CF
を使ってサイドから前進できます。
特に清水はクロスを明確な得点経路にしています。現行8試合の6得点の内訳では、クロス由来が2得点、短いパスが2得点、PKが1得点、こぼれ球が1得点。9月19日の千葉戦の決勝点も、藤井智也の左クロスからオ セフンのヘディングでした。
金沢側では、攻撃後の戻り、WB背後、ミス由来の失点、終盤管理が継続課題です。
つまり、
清水の得意な攻め方と、金沢の弱点が同じ場所で噛み合っている。
ここが清水46%の最重要戦術根拠です。
ただし、単純なCF対3CBだけなら金沢も人数を確保できます。山本・長倉を中心に3枚で中央を守れるなら、ただクロスを上げるだけでは決まりません。
清水が本当に狙いたいのは、金沢WBを外へ動かし、外CBまで引き出したあとにクロスを入れる形です。
勝敗スイッチは、清水が金沢WBの背後へ最初の20~30分で何度入り込めるか。
ここが取れなければ、僕の清水本命はかなり怪しくなります。
前進・押し込みは保持率だけでは判断しない
金沢の第1~7節平均保持率は51.16%、直近5は51.12%。清水は43.76%から直近5で46.32%へ上昇しています。
ただし、この数字をそのまま「金沢の方がボールを持てるから有利」とはしません。
金沢は3CB+WBで保持できる構造を持っていますが、清水は必ずしも高い保持率が必要なチームではありません。相手に持たせてから奪い、サイドへ速く出る形でも前進できます。
旧基準では金沢は30m進入37.8回/試合、PA進入12.4回/試合。清水は9月12日時点の基準で30m進入30.5回、PA進入10.8回、クロス15.4回。福岡戦では30m進入43回、PA進入14回、保持率56.4%まで上げています。
ここもカテゴリが違うため生値の大小は比較しません。
僕が見るのは、金沢が持った時に清水がどこで奪い、その1本目をどちらのサイドへ出すかです。
金沢の保持率が高くても、その保持が清水のカウンター開始点になるなら意味は逆転します。
プレス対ビルドアップは意外と一方的ではない
今回はPPDA、高位置奪回、Final Thirdでの奪回などの現行同一定義データを十分取得できていません。
なので「清水のハイプレスが圧倒的に上」といった評価はしていません。
金沢は3CBと川上・西谷を使って後方からつなげますが、詰まればCFやサイドへの長いボールへ逃げられます。
清水も同じで、後方で詰まればオ セフンや木下康介のような高さを使って前進距離を短縮できます。
つまり両チームとも「短くつなぐしかない」チームではありません。
プレス勝負だけで試合が決まるカードではなく、むしろプレスを外した後のスペースをどちらが使うかの方が重要だと見ています。
GKと守備データは清水が少し上。ただし今回GKが不確定
GKのリーグ基準は、
- 金沢:上田樹がリーグ8試合連続先発
- 清水:梅田透吾がリーグ8試合連続先発
です。
Football LABのSave CBPは、
| GK | 対象 | Save CBP |
|---|---|---|
| 上田樹 | 金沢・第7節まで | 2.62、0.37/90分 |
| 梅田透吾 | 清水・第8節まで | 4.25、0.53/90分 |
出典:Football LAB。リーグ環境が異なるため、Save CBPの生値を直接比較してGK優劣を決めていません。
清水は実失点が被xGを下回っており、梅田の継続起用も守備安定に寄与している可能性があります。
ただし今回、金沢のGKはかなり重要な不確実性です。
金沢は前回のルヴァン杯・今治戦で、リーグ正GK上田ではなく後藤大輝を先発させています。今回もカップ戦GKを使うなら、清水のクロス、CFの高さ、セットプレーに対する前提が変わります。
さらに、両GKのHigh Claims、Goals Prevented、クロス処理など、今回本当に欲しい同一定義データは十分取れていません。
そのためGKは「清水有利の追加材料」にせず、今回のXI次第で評価が動く不確実性として残しています。
CBPを見ると「1人を消せば終わり」ではない
両チームの機能集中も確認しました。
金沢は第7節まで、
| 項目 | 上位1人比率 | 上位3人比率 |
|---|---|---|
| 攻撃CBP | 10.47% | 30.81% |
| パスCBP | 11.49% | 33.21% |
| 奪取 | 15.85% | 40.49% |
| 守備 | 14.39% | 41.19% |
主要選手では、攻撃CBPに長倉11.56、鈴木遼11.27、四宮11.18。パスCBPでは長倉9.92、川上9.69、西谷9.06。奪取では西谷98.38、川上78.77、山本74.12。守備では長倉15.28、松本14.38、山本14.09でした。
クロスCBPでは鈴木遼2.57、四宮1.66、榊原1.45、ブワニカ1.07、長倉1.03。ドリブルCBPでは四宮4.15、大澤2.42、鈴木遼2.34、榊原2.04です。
清水は第8節まで、
| 項目 | 上位1人比率 | 上位3人比率 |
|---|---|---|
| 攻撃CBP | 12.46% | 32.08% |
| パスCBP | 11.00% | 27.13% |
| 奪取 | 14.49% | 37.15% |
| 守備 | 12.27% | 35.07% |
攻撃CBPでは藤井11.85、ブルネッティ10.06、ジャーメイン8.60。パスはブルネッティ7.28、弓場6.05、ジャーメイン4.63。奪取は弓場92.59、須貝74.74、嶋本70.10。守備は須貝12.69、本多12.14、パク11.43でした。
出典:Football LAB。CBP総量は異カテゴリ間で直接比較していません。
このデータから分かるのは、両チームとも「1人を消せば攻撃が止まる」ほどの極端な一点依存ではないことです。
ただし金沢は奪取・守備で川上、西谷、CB陣の役割が比較的重要です。清水はサイド、中盤、CFへ機能を分散しやすい。
だからローテーション時の影響は、単純な変更人数よりも、どの役割を外すかで見る必要があります。
セットプレーは金沢の逆転材料。でも清水にも高さがある
金沢の旧5試合スナップショットでは、得点経路はPK0、直接セットプレー0、セットプレーから0、クロス2、短いパス2、こぼれ球4。
一方、失点は直接セットプレー2、セットプレーから2、クロス3、短いパス1、こぼれ球1で、当時の9失点中4失点が直接またはセットプレーからでした。
この旧スナップショットは現行8試合の完全な最新値ではないので、そのまま今の弱点とは断定しません。ただ、金沢がセットプレーを武器にできる一方、自分たちもセットプレー守備では注意が必要という構造は残ります。
清水の現行6得点は、PK1、直接セットプレー0、セットプレーから0、クロス2、短いパス2、こぼれ球1。直近千葉戦ではCKから失点しています。
清水にはオ セフン、木下、本多、住吉、パクなど高さのある選手候補がいます。
この試合のセットプレーは金沢だけの武器ではなく、双方に一発のある高レバレッジ領域です。
僕はOpen Playでは清水を上に見ますが、セットプレーだけならかなり差が縮まると見ています。
ホーム/アウェー成績は参考に留める
現行8試合のH/A成績は以下です。
| チーム | ホーム | アウェー |
|---|---|---|
| 金沢 | 2勝0分2敗、9得点7失点 | 1勝1分2敗、5得点6失点 |
| 清水 | 2勝1分2敗、4得点4失点 | 1勝0分2敗、2得点4失点 |
出典:Jリーグ公式、Football LAB。
ここもJ1とJ3なので直接比較はしません。
金沢はホーム4試合で9得点と得点が出ています。清水はアウェー3試合で2得点。これは金沢1や0を残す補助材料です。
ただし標本は小さく、ルヴァン杯という大会条件も違うため、最終予想では大きな重みを付けていません。
対戦相手強度と直近成績の見方
金沢の詳細直近5は、相模原、愛媛、岐阜、高知、山口。実際の最新5では愛媛、岐阜、高知、山口、鳥取です。9月2日にはルヴァン杯でJ2今治とも対戦しています。
清水の直近5は、柏、FC東京、川崎F、福岡、千葉。川崎戦は退場があり、通常の11対11の評価からは割り引きます。
ここでも勝敗だけでは見ません。
金沢はJ3内で結果が上向き、清水はJ1内で2連勝。ただし両者が普段戦っている相手の平均強度が違うため、直近勝率をそのまま比較することは避けています。
日程差は清水の追い風。ただし金沢はローテーションで逃げられる
日程差はかなり大きいです。
金沢は、
- 9/20 山口戦
- 9/26 鳥取戦
- 9/29 清水戦
- 10/3 琉球戦
という流れ。
9月26日の鳥取戦から今回は中2日です。
しかも鳥取戦の先発は、
- 上田 90分
- 山本 90分
- 畑尾 90分
- 毛利 86分
- 長倉 81分
- 櫻井 90分
- 土佐 70分
- 西谷 90分
- 川上 90分
- 嶋田 81分
- ブワニカ 81分
と、主力の大半が70~90分出ています。
一方の清水は、
- 9/19 千葉戦
- 9/29 金沢戦
- 10/7 天皇杯 長崎戦
- 10/11 水戸戦
という日程。9月19日から9月29日まで公式戦がなく、直近7日のトップ公式戦出場分数は0です。
普通にリーグ主力同士で戦うなら、これはかなり清水に有利な条件です。
ただし、今回の最大の罠はここからです。
カップ戦では両チームともリーグ戦と別物になる
今回、僕が最も重く見直したデータがカップ戦のローテーション実績です。
金沢のリーグ直近5試合の前節比先発変更人数は、
- 2人
- 1人
- 0人
- 4人
- 1人
平均1.6人。
通常は比較的固定型です。
ところが8月30日の愛媛戦から9月2日のルヴァン杯今治戦では、先発10人を変更しました。
愛媛戦から共通して先発したのは松本大輔だけです。
それでも金沢は今治に90分2-1で勝利。得点は杉浦恭平とパトリック。GKもリーグ正GKの上田ではなく後藤大輝でした。
清水はリーグ直近5試合の前節比変更人数が、
- 2人
- 4人
- 1人
- 5人
- 3人
平均3.0人。
リーグ戦でも金沢より人を動かします。
さらに8月22日のC大阪戦から8月26日の天皇杯FC大阪戦では、先発11人全員を変更しました。
リーグ戦の梅田、須貝、パク、本多、ブルネッティ、弓場、嶋本、ジャーメイン、北川、藤井、オ セフンから、天皇杯では沖、高橋、蓮川、吉田、高木、ディエギーニョ、小泉、小塚、カピシャーバ、松崎、大畑へ全員入れ替えています。
90分は1-1。
清水は途中から弓場、ジャーメイン、オ セフン、藤井、須貝ら主力を投入し、62分にオ セフンが同点。延長93分に松崎が勝ち越して最終2-1でした。
| チーム | リーグ直近5の平均先発変更 | 直近カップ戦変更 | 90分結果 |
|---|---|---|---|
| 金沢 | 1.6人 | 10人 | 今治に2-1 |
| 清水 | 3.0人 | 11人 | FC大阪と1-1 |
出典:Jリーグ公式、両クラブ公式。
この表は今回の予想でかなり重要です。
リーグ基準なら清水の方が戦術的にも選手層でも上に見えます。しかしカップ戦では、そのリーグ基準XIが最初から出る保証がありません。
一方で「控え中心なら清水が弱い」とも単純には言えません。清水はベンチから主力を入れて機能を戻せる選手層があります。
僕の見方は、清水の方向優位は維持するが、優勢幅を縮めるです。
この追加確認によって、僕の確率は一度出した25% / 27% / 48%から、最終的に**26% / 28% / 46%**へ修正しました。
予想スタメンは「リーグ基準」と「カップ戦実戦」を分けて見る
取得時点でルヴァン杯専用の予想XIは十分確認できていません。
そのため、リーグ基準のFomelabo XIを「普段の役割を知る参考」として使い、今回の先発と断定していません。
金沢のリーグ基準は3-4-2-1で、
- GK 上田樹
- CB 長倉颯、山本義道、松本大輔
- WB 毛利駿也、櫻井風我
- CH 川上竜、西谷優希
- 2シャドー 土佐陸翼、嶋田慎太郎
- CF ブワニカ啓太
という構成。
直近鳥取戦とは10/11一致し、CB3枚目が松本から畑尾大翔へ変わった程度でした。
リーグ戦の継続性は高いです。
清水のリーグ基準は4-1-2-3で、
- GK 梅田透吾
- DF マテウス ブルネッティ、本多勇喜、住吉ジェラニレショーン、須貝英大
- 中盤 ウォン ドゥジェ、弓場将輝、ジャーメイン良
- 前線 井上健太、オ セフン、松崎快
という構成。
直近千葉戦とは11/11一致していました。
ただし今回カップ戦では、この一致率をそのまま先発継続率とみなしていません。
特に金沢は前回ルヴァン杯でGKまで変更。清水は直近カップ戦で11人全員変更です。
予想XIの確認度はC。
今回の信頼度がCに留まる最大の理由もここです。
欠場・移籍・登録で押さえておきたい点
金沢ではパトリックが9月20日山口戦で退場し、1試合の出場停止処分を受けました。ただし停止対象は9月26日の鳥取戦で消化済み。今回のルヴァン杯は停止対象ではありません。
清水ではGK石川慧が右膝前十字靱帯損傷で長期離脱しています。
9月17日には平戸太貴が京都から完全移籍加入。清水はチャンス創出、ラインブレイク、セットプレーなどへの期待を示しています。ただし今回の先発・ベンチは未確定です。
FW千葉寛汰は9月15日に横浜FCへ移籍済みです。
こうした人員変化を考えると、清水は開幕時から前線・中盤の選択肢が変わっています。
走行データでは清水の負荷状態は悪くない
清水の8試合の走行距離は、
104.62、104.67、109.38、116.70、110.59、104.08、108.42、112.16km。
平均は108.83km、直近5は110.39kmで、+1.56km。
スプリント回数は、
118、127、102、121、124、111、103、80回。
平均110.75回、直近5は107.8回で、-2.95回です。
スプリントは25km/h以上の定義です。
金沢は同一定義のTrackingデータを確認できていないため、ここでも「清水の方が走れる」とは比較していません。
ただ、清水自身の中では、走行距離が直近で大きく落ちている状態ではありません。
これに長い休養が加わるので、主力を使うなら身体条件は悪くないと見ます。
ゲームステートを見ると0を切りにくい
金沢のリーグ8試合は、
- 先制率37.5%
- 先制時2勝1敗
- 先制された5試合中3試合で一度同点
- 逆転勝ち1試合
- 前半0-0は1/8=12.5%
- 0-0は0/8
- 1-1は1/8
- 75分以降得点4
- 75分以降失点5
です。
清水は、
- 先制率25.0%
- 先制時2勝0敗
- 先制された6試合中3試合で一度同点
- 逆転勝ち1試合
- 前半0-0は5/8=62.5%
- 0-0は0/8
- 1-1は1/8
- Under2.5は6/8=75%
- 75分以降の確認済み得点0
- 75分以降の確認済み失点は少なくとも3
です。
この2チームは引き分けへの入り方がかなり違います。
金沢は試合が動きやすい。清水は前半が閉じやすい。
さらにルヴァン杯は90分同点なら延長へ進みます。totoの「0」は90分終了時点の引き分けです。
僕はこの大会条件を過大評価してはいません。カップ戦だから自動的に0が増えるわけではないからです。
それでも80分前後で同点なら、リーグ戦のように「勝点3を取るために必ずリスクを上げる」必要はありません。
清水の前回天皇杯FC大阪戦が、11人全員変更で90分1-1だったことも合わせて、0を28%まで残しました。
3つの試合世界線
金沢が先制する場合
金沢は先制するとWBを常に高く出す必要が減り、最大弱点のWB背後を小さくできます。
一方、清水は前掛かりになり、サイド攻撃とクロスが増えます。すると金沢側には逆にカウンターで清水SB背後を狙う余地が出ます。
この世界線が一番オープンになりやすいと見ています。
0-0が長く続く場合
清水の前半0-0率62.5%、低得点、得点/xG不足が効きます。
ただし金沢は前半0-0が1/8しかなく、セットプレーやトランジションで試合を動かせるので、完全な塩試合固定ではありません。
0-0継続の確率は「高」ではなく「中」です。
清水が先制する場合
僕が最も清水勝ちを高く見る世界線です。
金沢が追うためにWBを高くすると、清水のサイド前進とカウンター空間が増えます。
事前の相性分析で見つけた最大ミスマッチが最も強くなるのがこの展開です。
ただし金沢は先制された5試合中3試合で一度同点へ戻しているので、先制されたら終わりではありません。
toto人気は清水に寄りすぎているように見える
標準totoの確認済み投票率は、9月26日21:43の公式値で、
- 1:6.74%
- 0:10.09%
- 2:83.17%
でした。
その後、9月27日15:15の二次集計では、
- 1:10.0%
- 0:11.9%
- 2:78.1%
です。
取得元が違うため、この2つを厳密な同一時系列としては扱いません。ただし、清水支持が依然として約8割である構造は共通しています。
販売開始からの二次集計推移では、
- 1:17.6% → 10.0%
- 0:9.4% → 11.8%
- 2:72.9% → 78.2%
で、全体として清水支持が増えています。
僕の予想と最新標準toto二次集計を比べるとこうなります。
「差」は僕の予想確率-toto投票率です。
| 結果 | 僕の予想 | toto投票率 | 差 |
|---|---|---|---|
| 1 金沢 | 26.0% | 10.0% | +16.0パーセントポイント |
| 0 引分 | 28.0% | 11.9% | +16.1パーセントポイント |
| 2 清水 | 46.0% | 78.1% | -32.1パーセントポイント |
清水が1位という方向は一致しています。
ただし僕は、一般人気ほど清水を一方的には見ていません。
理由は、
- 清水の得点不足
- 大幅ローテーション実績
- 金沢のカップ代替組の勝利実績
- 金沢の2シャドー
- セットプレー
- 90分同点構造
を残しているからです。
なお、9月27日23:28の公式mini toto-Aでは1=14.32%、0=19.45%、2=66.23%でした。これは別商品なので標準totoの数字と混ぜてはいませんが、商品によって清水への集中度がかなり変わることは分かります。
市場オッズは今回は判断材料にできなかった
1X2、Asian Handicap、Over/Underは、主参照先から同一時点の有効な価格を取得できませんでした。
そのため、
- 市場確率
- 市場が示す清水の優勢幅
- 市場が0をどれくらい見ているか
- O/Uで低得点をどれくらい織り込んでいるか
は判定していません。
市場価格を取れなかった代わりに、toto投票率を市場勝率のように扱うこともしていません。
独立モデルのBetMinesには1=32%、0=24%、2=44%という値があり、1位方向は僕と一致しています。ただし金沢の9月26日鳥取戦4-1を反映していないため、低ウェイトの参考に留めています。
天候とピッチは今のところ大きな障害ではない
9月28日未明時点の金沢市予報では、9月29日はおおむね曇り、最高約23℃、最低約14℃。
17時の降水確率2%、18時1%、19~21時は0%表示でした。
会場は天然芝。
現時点では大雨や極端な暑さ・寒さで、
- プレス
- ポゼッション
- クロス
- ロングボール
- GK処理
が大きく変わる材料はありません。
試合時間帯の風向・風速、当日の正式ピッチ状態は十分確認できていないため、そこは予想へ足していません。
この予想が外れるなら
僕の本命は清水ですが、外れる形はかなり具体的に見えています。
一番あり得るのは、清水が大幅ローテーションし、リーグ戦で評価したサイド前進とCFの高さを最初から再現できないケースです。
金沢が前回ルヴァン杯のように主力を休ませながら機能するカップ用XIを組み、清水がリーグ主力を温存する。
そのうえで金沢が、
- 2シャドーでアンカー脇を取る
- ロングスローやCKを増やす
- パトリックやブワニカ系の中央ターゲットを使う
- 先制する
という形になれば、清水46%はかなり危うくなります。
もう1つは、清水が押し込みながら決め切れないケース。
今季のxG1.390に対して実得点0.75というズレがそのまま続けば、内容では清水でも90分結果は0になる可能性があります。
そして金沢は前回ルヴァン杯で10人替えても今治に2-1で勝っています。3番手26%の「1」は、簡単に切っていい数字ではありません。
僕が一番見たいところ
僕が一番見たいのは、開始15分の清水の右左両サイドと金沢WBの立ち位置です。
清水が金沢WBの背後へ早い段階で何度も入り、
- 外CBを引き出す
- CFへクロスを入れる
- 逆サイドまで人数を送り込む
ところまでできれば、僕の46%の清水本命はかなり良い形です。
逆に金沢のWBが簡単に背後を取られず、川上・西谷がサイドへの出口を切り、2シャドーが清水のアンカー脇で前向きに受け始めるなら、試合は一気に五分へ近づきます。
もう一つ注目したいのは、正式XIが出た時のGK・CF・中盤の骨格です。
金沢が上田、川上、西谷、ブワニカをどこまで残すのか。
清水が梅田、須貝、弓場、藤井、オ セフン級の役割をどこまで先発に残すのか。
変更人数より、この役割の残り方の方が重要です。
試合後に答え合わせしたい仮説
今回の仮説は1つです。
「清水が勝つなら、金沢WB背後からの前進が少なくとも1得点級の決定機へ直接つながる」
これを試合後に確認したいです。
もし清水が勝ってもサイド攻略がほぼ機能せず、セットプレーや偶発的なミスだけで決まったなら、事前に重視した戦術相性は過大評価だったことになります。
逆に金沢が勝つ、または90分引き分けになり、清水がWB背後へ入れなかったなら、今回の最大論点そのものが結果に直結したと判断できます。
最終予想
最後にもう一度まとめます。
- 1 金沢90分勝ち:26%
- 0 90分引き分け:28%
- 2 清水90分勝ち:46%
- 本命:2=清水
- 信頼度:C
最大の本命根拠は、清水のサイド前進・クロスが金沢WB背後と守備トランジション課題へ直接噛み合うこと。
最大の反証は、清水の得点効率不足と、両チームがカップ戦で10~11人規模の大幅ローテーションを行った実績です。
僕は清水を1位に置きますが、toto人気ほど一方的には見ません。特に0と1はそれぞれ28%、26%残しており、90分というtotoの判定ではどちらも十分現実的です。
試合を見るなら、まず開始15分。
清水が金沢WBの背後を取れているか。
そこが、この予想の一番分かりやすい答え合わせになると思います。





