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広島vs清水徹底分析|大敗直後の一戦、広島の反発力を読む toto第1665回

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2026年10月24日(土)14時、エディオンピースウイング広島でサンフレッチェ広島と清水エスパルスが対戦する。toto第1665回の対象カードで、僕の予想ではホームの広島勝ちを本命に置く。

ただ、この試合を「3位の広島と11位の清水だから広島」と単純化するのは危険だと思っている。

両チームは10月21日のリーグ戦でそろって大敗した。広島は長崎に0-4、清水は町田に0-5。しかも次の対戦はわずか中2日だ。コンディションの回復、メンタルの整理、先発の入れ替え、さらに前節でそれぞれ退場者が出た影響まで考える必要がある。

それでも、今季全体の立ち位置、ホームとアウェーの成績、攻撃を押し込む力、最近5試合を同じxG算出元で見た内容、そして今回の予想モデルを合わせると、僕は「広島がホームで主導権を取り戻す」方向を一番上に置きたい。

この試合で最大のポイントは、広島が前節の0-4を引きずらず、清水陣内へ押し込む時間を早い段階から作れるかだ。

清水にとっては、その圧力をただ受け続けるのではなく、4-1-2-3を基準とした守備から前へ出て、オ セフンを出口にしながら広島のプレスを外せるかが重要になる。0-0の時間が長くなれば引き分けの存在感が増す。反対に、広島が先に押し込み、シュートとセットプレーを積み上げる展開なら、本命の「1」に近づくと見ている。

  1. 現在地・順位・成績
    1. 広島は3位、清水は11位
    2. ホーム広島は無敗
  2. ホームチーム分析|サンフレッチェ広島
    1. 攻撃量を作れるチーム
    2. 中央のコンビネーションが強い
    3. 鈴木章斗が攻撃の基準点
    4. 長崎戦の0-4をどう見るか
  3. アウェーチーム分析|清水エスパルス
    1. 守備から前へ出る力が生命線
    2. オ セフンという出口
    3. 左サイド攻撃は清水の特徴
    4. 町田戦0-5の重さ
  4. 最近5試合を深掘りする
    1. 広島|直近5試合
    2. 清水|直近5試合
    3. 数字が示す対照
  5. 今季の直接対決
    1. 2026/27シーズンでは初対戦
  6. この試合最大のポイント|広島が最初の30分で押し込めるか
  7. 重要データ|今回の勝敗を左右する8項目
  8. 専門分析1|広島の中央攻略 vs 清水の4-1-2-3
  9. 専門分析2|広島のクロスと二次攻撃
  10. 専門分析3|清水の出口はオ セフン
  11. 専門分析4|トランジションと大敗直後の心理
  12. 専門分析5|セットプレーは広島の押し込みを得点へ変える装置
  13. 注目マッチアップ1|鈴木章斗 vs 清水最終ライン
  14. 注目マッチアップ2|オ セフン vs 荒木隼人
  15. 注目マッチアップ3|東俊希の供給 vs 清水の右サイド守備
  16. 主力・欠場情報と先発の見方
    1. 10月22日時点で公式先発は未発表
    2. 前節の退場者は最終発表を確認したい
  17. 日程・連戦
    1. 両チームとも中2日
  18. 3つの試合展開
    1. 1.広島が先制した場合
    2. 2.0-0が長く続いた場合
    3. 3.清水が先制した場合
  19. スコア予測
  20. 僕の最終予想
  21. 本命にする理由
    1. 理由1|ホームでの攻守が強い
    2. 理由2|攻撃量の基礎値に差がある
    3. 理由3|最近5試合のxGでも広島優位
    4. 理由4|清水は前節、退場前から3失点
  22. この予想が外れるなら
    1. 清水がオ セフンを使って広島の圧力を外す
    2. 広島が前節同様に先に失点する
  23. 僕が一番見たいところ
  24. 試合後に答え合わせしたい仮説
  25. まとめ|本命は広島、ただし「0-0の時間」が最大の警戒点
  26. 参考データ・確認資料

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現在地・順位・成績

広島は3位、清水は11位

Jリーグ公式順位表は10月21日21時59分更新。11試合を終え、広島は7勝2分2敗の勝点23で3位、25得点10失点、得失点差+15。清水は4勝2分5敗の勝点14で11位、10得点16失点、得失点差-6となっている。

チーム順位勝点試合勝分敗得点失点得失点差
サンフレッチェ広島3位23117222510+15
清水エスパルス11位14114251016-6

ここでまず目に入るのは得点力の差だ。広島は11試合で25得点、1試合平均では2点を大きく超える。一方、清水は10得点。守備でも広島は前節に4失点したにもかかわらず、シーズン通算10失点にとどまっている。

ただし、前節だけを切り取ると両チームとも守備が崩れた。だから僕は「シーズン全体では広島優勢」「直近1試合では両者とも不安あり」という二つの時間軸を分けて見る。

ホーム広島は無敗

Jリーグ公式の日程・結果を集計すると、広島は今季リーグ戦のホーム5試合で4勝1分0敗、16得点2失点。エディオンピースウイング広島ではまだリーグ戦で負けていない。

ホームでは千葉に3-0、川崎Fに1-1、名古屋に3-0、C大阪に6-1、京都に3-0。5試合のうち4試合で3得点以上を記録し、失点は合計2。これは今回、かなり重く見たい材料だ。

清水のアウェーは4試合で2勝0分2敗、4得点5失点。名古屋に1-0、水戸に2-1で勝っている一方、C大阪に0-1、川崎Fに1-3で敗れている。アウェーだから一方的に弱いわけではないが、広島のホーム成績と並べると、地の利は明確にホーム側へ傾く。

ホームチーム分析|サンフレッチェ広島

攻撃量を作れるチーム

Football LABの10月21日開催分を反映する前のチームデータでは、広島は1試合平均19.7本のシュートでリーグ1位、枠内シュート7.0本も1位、チャンス構築率17.2%も1位だった。

さらに、30mライン進入59.5回で1位、ペナルティエリア進入18.1回で4位、クロス20.9本で1位、コーナーキック7.2本で1位。ボール保持率は57.6%で1位、パス576.5本で2位だ。

つまり広島の強みは、単に「ボールを持てる」ことではない。相手陣内へ運び、シュートまで終える回数そのものが多い。

このカードでは、清水の平均ボール保持率が42.4%、30mライン進入が30.0回、シュートが10.3本というデータと対照的だ。通常の試合構造なら、広島が長い時間ボールを持ち、清水が守備から前へ出る機会を狙う形になりやすい。

中央のコンビネーションが強い

Football LABのチームスタイルでは、広島の中央攻撃指数が高く、中央攻撃でペナルティエリアへ入る直前に3選手が敵陣でパスを成功させる「コンビネーションプレー率」がリーグ1位となっている。

広島は単純な放り込みだけでなく、相手の中盤と最終ラインの間へ立ち、複数人の短いパス交換で中央を割る形を持っている。

清水は4-1-2-3を使う試合が多い。アンカー脇やインサイドハーフの背後に広島の前線が立てると、清水の最終ラインが前へ出るのか、アンカーが下がるのかという判断を迫られる。

僕はここが清水守備の最初の難所になると思う。

鈴木章斗が攻撃の基準点

Jリーグ公式の10月24日対戦ページでは、広島の鈴木章斗が8得点でチーム最多。加藤陸次樹とセバスティアン アレーが3得点で続く。

鈴木は単なるフィニッシャーではなく、中央でボールを受ける、背後へ走る、周囲とつながるという複数の仕事を担える。清水が低い位置まで押し込まれた場合、鈴木を誰が受け渡すかが重要になる。

また、東俊希はJリーグ公式の対戦データでチャンスクリエイト35。新井直人が19で続く。広島が相手陣内に定着した後は、中央だけでなく外からの供給も増えるため、清水は一度守れても二次攻撃を受けやすい。

長崎戦の0-4をどう見るか

10月21日の長崎戦は、広島にとって今季の流れから外れた大敗だった。前半に2失点し、後半66分にはセバスティアン アレーが退場。最終的に0-4となった。

今回の分析で使った同一算出元のxGでは、この長崎戦は広島1.16、長崎2.36。広島が完全に何も作れなかった試合ではないが、相手の方が質の高い機会を作ったことは数字にも出ている。

重要なのは、その1試合だけで、それ以前の4連勝を消さないことだ。京都に3-0、東京Vに2-0、福岡に1-0、C大阪に6-1。前節までの4試合は12得点1失点だった。

今回のホーム戦で確認したいのは「大敗から戻れるか」であって、「広島の基本性能が一夜で消えたか」ではない。

アウェーチーム分析|清水エスパルス

守備から前へ出る力が生命線

清水はFootball LABのデータでボール保持率42.4%、パス354.0本。広島ほど保持して押し込むタイプではない。

一方で、チームスタイルではハイプレッシングとカウンタープレスの指数が比較的高い。前から奪いに出る意識はあり、吉田孝行監督も町田戦前の公式プレビューで、リード時にも後ろへ下がり過ぎず、ゴールから遠い位置で守るために前へプレスする考えを示していた。

この思想は広島戦でも重要になる。

清水が自陣ペナルティエリア前へ全員で下がり続ければ、広島のクロス、CK、こぼれ球回収が積み上がる。だからこそ、どこかで前へ出て広島のボール保持を切り、攻撃権を回収する必要がある。

オ セフンという出口

清水の前進で分かりやすい出口になるのがオ セフンだ。Jリーグ公式の町田戦プレビューでも、G大阪戦で空中戦の強さを見せ、攻守の生命線になっていたことが紹介されている。

清水が広島のプレスを短いパスだけで外せない時間帯には、オ セフンへ長いボールを入れて、セカンドボールを弓場将輝や小泉慶らが拾う形が必要になる。

広島は相手陣内での回収力が高い。清水が最初のボールを収められず、セカンドボールまで広島に拾われると、攻守が切り替わらないまま再び守備になる。

逆にオ セフンが起点を作り、カピシャーバらが前向きに走れるなら、広島の3バック脇やウイングバックの背後を狙う時間が生まれる。

左サイド攻撃は清水の特徴

Football LABのチームスタイルでは、清水は左サイド攻撃の指数が高い。保持率そのものは低くても、外から運び、カピシャーバらの推進力を生かす形には特徴がある。

広島がボールを失った直後、左右の高い位置に人数を残したままなら、その背後は清水にとって数少ない前進ルートになる。

今回、清水が勝点を持ち帰るためには、ボール保持率を五分にする必要はない。広島が押し込んだ後のボールロストを、数回でも大きな前進に変えられるかが大事だ。

町田戦0-5の重さ

10月21日の町田戦は0-5。35分、50分、62分と11対11の時間帯で3点を失い、その後に松崎快が2枚目の警告で退場。数的不利になった後にさらに2失点した。

「退場があったから5失点」とだけ片づけることはできない。退場前に3失点しているからだ。

今回の分析で使った同一算出元のxGでも、清水0.16、町田3.45。最近5試合の中で最も大きく内容差が開いた試合になっている。

ただし清水も、その前はG大阪に2-2、水戸に2-1、千葉に2-1、福岡に1-0。3勝1分と結果を積んでいた。広島と同じく、前節の大敗と、それ以前の好調をどうバランスして評価するかが重要だ。

最近5試合を深掘りする

広島|直近5試合

今回、実際の直近5試合と、xGを確認できた最近5試合は一致している。同じ算出元のxGで5試合をそろえているため、試合ごとの比較がしやすい。

日付相手H/A結果xG被xG
10/21長崎A0-41.162.36
10/17京都H3-01.830.67
10/11東京VA2-01.050.50
9/19福岡A1-04.640.18
9/12C大阪H6-14.090.42

5試合合計は12得点5失点。xG合計は12.77、被xG合計は4.13だ。

目立つのは福岡戦とC大阪戦。2試合でxG8.73を作っている。大量得点だけでなく、質の高い決定機を大きく積み上げられる上限の高さがある。

一方、直近の長崎戦は被xG2.36。最近の中では明確に守備側の数字が悪化した。中2日でどこまで守備の距離感を戻せるかは見逃せない。

清水|直近5試合

日付相手H/A結果xG被xG
10/21町田H0-50.163.45
10/17G大阪H2-21.111.26
10/11水戸A2-10.890.71
9/19千葉H2-11.170.86
9/12福岡H1-01.610.29

5試合合計は7得点9失点。xG合計は4.94、被xG合計は6.57。

実得点7に対してxG4.94なので、最近は決定機の量以上に得点へ変えられた試合もあった。一方、町田戦の0.16は攻撃面で非常に低い。

僕が気にしているのは、町田戦の3.45という被xGだけではない。その3日前のG大阪戦でも、2-0から終盤に2点を返されていることだ。清水は良い時間を作れても、試合を90分通して制御する部分にはまだ揺らぎがある。

数字が示す対照

広島の最近5試合は、xG12.77に対して清水は4.94。被xGは広島4.13、清水6.57。

もちろん対戦相手も試合状況も違うため、合計値だけで勝敗を決めることはできない。それでも、「広島は多くの決定機を継続して作れている」「清水は最近の攻撃量が小さい」という方向性は、シーズンスタッツとも一致する。

今回の中心テーマである「広島が押し込めるか」を支える材料としては強い。

今季の直接対決

2026/27シーズンでは初対戦

現在の2026/27 J1では、10月24日が両チームの初対戦になる。

ただし、2026年春のJ1百年構想リーグでは2度対戦している。

3月22日のアイスタでは清水が3-1で勝利。清水は19分に吉田豊、21分にオ セフンと早い時間に2点を先行し、66分に北川航也が3点目を奪った。広島は84分にジャーメイン良が1点を返しただけだった。

4月11日のエディオンピースウイング広島では1-1。71分にオ セフンが清水を先制させ、74分に木下康介が広島を同点へ戻した。春大会のルールによるPK戦では広島が5-4で勝っているが、90分の結果は引き分けだった。

この2試合を見ると、清水は広島に対して「早く先行する」「オ セフンを効かせる」という成功体験を持っている。

特に3月22日は、広島がシュート数で上回りながら1-3で敗れた。今回も広島が攻撃量を作るだけでは足りない。先に失点すれば、清水が守備とカウンターへ寄せやすくなる。

この試合最大のポイント|広島が最初の30分で押し込めるか

僕がこの試合で一番重要だと思うのは、広島が最初の30分で「いつもの攻撃量」を取り戻せるかだ。

前節は両チームとも大敗した。こういう試合では、立ち上がりに前節の記憶が残りやすい。安全に入ろうとしてテンポが落ちることもあるし、逆に取り返そうとして前がかりになり過ぎることもある。

広島に必要なのは、焦って1本の縦パスで壊そうとすることではない。

ボールを動かし、清水の1列目をずらし、30mラインを越え、PAへ入り、シュートやCKで攻撃を終える。この一連の流れを繰り返すことだ。

第10節終了時点相当のFootball LABデータでは、広島は30mライン進入59.5回、PA進入18.1回、シュート19.7本。清水は30mライン進入30.0回、PA進入11.5回、シュート10.3本。通常時の攻撃量には大きな差がある。

広島がこの差を試合の立ち上がりから表現できれば、清水の守備は徐々に後退する。

反対に、最初の30分を0-0で、しかも広島のシュート数を少なく抑えられれば、清水は「今日は守れる」という感覚を持てる。そこからオ セフンを使った前進やセットプレーで試合を動かす余地が生まれる。

重要データ|今回の勝敗を左右する8項目

データ広島清水今回の意味
現在順位3位11位シーズン全体の安定感は広島
得点/失点25/1010/16広島は攻守の総合値で上
ホーム/アウェー4勝1分0敗・16得点2失点2勝0分2敗・4得点5失点会場条件は広島に強い追い風
平均シュート19.710.3広島が攻撃量を作る構造
PA進入18.111.5広島の方がゴール近くへ到達しやすい
ボール保持率57.6%42.4%広島保持、清水守備の展開を想定しやすい
最近5試合xG合計12.774.94最近の決定機量は広島が大きい
最近5試合被xG合計4.136.57清水は守備側の負荷が大きい

Football LABの平均値は10月21日の試合を反映する前のスナップショットで、最新順位・得失点とは更新時点が異なる。僕はここを混同せず、「普段のチーム特性を見るデータ」として使っている。

専門分析1|広島の中央攻略 vs 清水の4-1-2-3

広島の中央攻撃で面白いのは、個人のドリブルだけに頼らず、複数人のパス交換でPAへ入る比率が高いことだ。

清水が4-1-2-3で守る場合、前線3枚が広島の最初のビルドアップへ出る。その背後に広島の中盤が立ち、さらに鈴木らが最終ライン前へ降りてくると、清水のアンカーは前後を同時に見る必要がある。

広島が一度アンカー脇へ入れれば、そこから外へ展開してクロス、または中央へ戻してシュートという二択を作れる。

清水としては、最初から全員が下がるより、前線3枚と中盤が連動して広島のパス方向を限定したい。中途半端に1人だけ出ると、その脇を使われ、後方が数的不利に近い状態で守ることになる。

僕は清水の「前へ出る守備」がどこまで揃うかを注目している。

専門分析2|広島のクロスと二次攻撃

広島はクロス20.9本、CK7.2本がともにリーグ上位。単発のクロスを入れて終わるのではなく、そのクリアボールを回収し、再び外から攻撃する回数が多い。

清水はマテウス ブルネッティや本多勇喜、須貝英大らを使い、空中戦や対人で耐えることはできる。Jリーグ公式の対戦データでも、マテウス ブルネッティはデュエル勝利数27で清水の上位にいる。

問題は1本目を跳ね返した後だ。

広島が川辺駿、中島洋太朗らを高い位置に残し、こぼれ球を回収すると、清水は守備から攻撃へ切り替えられない。90分の中でこの「二度目、三度目の攻撃」が積み上がると、守備側の集中力は削られる。

清水に必要なのは、クリアの質と、その次のボールを誰が拾うかまで設計することだ。

専門分析3|清水の出口はオ セフン

清水が押し込まれたとき、オ セフンの存在は非常に大きい。

広島が前から守備をかけると、清水のGKやCBには短いパスコースが減る。そこで無理に短くつなぐと、自陣で奪われて即シュートにつながる危険がある。

オ セフンへ長いボールを入れられれば、最低でも競り合いが発生する。彼が収めれば一気に前進でき、収められなくても弓場や小泉がセカンドボールへ寄せられる。

春の直接対決2試合でオ セフンがどちらも得点したことも無視できない。

広島が本命である一方、清水が予想を崩すなら、僕はこのルートが最も分かりやすいと考えている。

専門分析4|トランジションと大敗直後の心理

広島は普段、攻撃から守備への切り替えが速く、相手に長いカウンターを許しにくい。

しかし長崎戦では、前半のうちに2失点し、試合を追う展開になった。さらに退場で数的不利になり、0-4まで広がった。

清水も町田戦で前へ出たところを仕留められ、退場後にさらに失点している。

この2チームが中2日で対戦するため、フィジカルだけでなく「どこまでリスクを取るか」の判断が重要になる。

広島が必要以上に人数を前へ送り、ボールロスト時の後方人数が不足すれば、清水の左サイドやオ セフンを経由したカウンターが生きる。清水が前節の5失点を怖がって下がり過ぎれば、逆に広島へ攻撃を繰り返す時間を与える。

大敗直後だからこそ、勇気と慎重さのバランスが勝敗を左右する。

専門分析5|セットプレーは広島の押し込みを得点へ変える装置

広島はFootball LABの集計で、10月21日前までの25得点のうち5得点がセットプレーから、5得点がこぼれ球から。CKは1試合平均7.2本だった。

清水が中央を固めて流れの中のシュートを減らしても、CKやFKが増えれば別の形で得点機会が増える。

特に中2日の試合では、オープンプレーで走り続けるより、セットプレーの1本が試合を動かす可能性が高い。広島が序盤からCKを3本、4本と積み上げる展開なら、僕はホーム側の圧力が機能しているサインとして見る。

注目マッチアップ1|鈴木章斗 vs 清水最終ライン

鈴木章斗は8得点。今回の広島で最も警戒すべきフィニッシャーだ。

清水は鈴木をPA内で自由にさせないことが第一。そのためにはCBが付くだけでなく、広島の2列目から入るパスを手前で制限する必要がある。

鈴木がゴール前で前向きに受ける回数が増えるなら広島ペース。反対に鈴木が何度も中盤まで下がって受けなければならないなら、清水が中央を閉じているサインになる。

注目マッチアップ2|オ セフン vs 荒木隼人

広島の荒木隼人は守備の中央を支える存在。清水のオ セフンは空中戦とポストプレーで前進の出口になる。

この2人の競り合いは、単にヘディングでどちらが勝つかだけではない。

オ セフンへのボールを荒木が前向きに弾き返し、そのこぼれ球まで広島が回収できれば、清水は陣地を回復できない。一方、オ セフンが体を入れて味方へ落とせれば、カピシャーバらが前を向き、広島の最終ラインが後退する。

清水の攻撃時間を増やせるかどうかを決めるマッチアップだ。

注目マッチアップ3|東俊希の供給 vs 清水の右サイド守備

Jリーグ公式の対戦ページで東俊希はチャンスクリエイト35。広島の攻撃を作る重要な左足だ。

東が後方から時間を持って配球できると、広島は中央への縦パスと外への展開を使い分けられる。清水が東へ誰を出すか、そして出た選手の背後を誰が埋めるかは注目したい。

僕は特に前半、東がボールを持ったときに清水の右サイドが前へ出られるのか、それとも自陣へ押し戻されるのかを見る。

主力・欠場情報と先発の見方

10月22日時点で公式先発は未発表

10月24日の公式先発は当然まだ発表されていない。信頼できる予想先発も、僕が確認した10月22日時点では十分な形で公開されていない。

そのため、ここでは10月21日の実績を参考にする。

広島は長崎戦で3-4-2-1を基準に、大迫敬介、荒木隼人、東俊希、中野就斗、新井直人、川辺駿、菅大輝、中島洋太朗、鈴木章斗、セバスティアン アレー、浅野拓磨が先発した。

清水は町田戦で4-1-2-3を基準に、梅田透吾、蓮川壮大、本多勇喜、須貝英大、マテウス ブルネッティ、弓場将輝、小泉慶、嶋本悠大、カピシャーバ、オ セフン、松崎快が先発した。

ただし、今回は中2日。両監督が同じ11人をそのまま並べるとは限らない。

前節の退場者は最終発表を確認したい

広島のセバスティアン アレーは長崎戦66分に一発退場。清水の松崎快は町田戦63分、2枚目の警告で退場している。

10月22日の執筆時点では、僕が確認した範囲で10月24日の出場可否を確定できる処分内容の公式発表を見つけられていない。このため、記事では両選手の欠場を確定情報として扱わない。

ただ、どちらも直近の先発メンバーであり、起用可否は戦術へ影響する。最終的な出場停止情報とメンバー発表は試合前に必ず確認したい。

清水ではGK石川慧について、クラブ公式が右膝前十字靱帯断裂と長期離脱見込みを発表している。一方、直近のリーグ戦では梅田透吾が先発しており、今回もGKの中心候補になる。

日程・連戦

両チームとも中2日

10月21日(水)19時のリーグ戦から、10月24日(土)14時まで。両チームとも中2日での試合になる。

広島は10月7日天皇杯、11日リーグ、14日ルヴァンカップ、17日リーグ、21日リーグ、24日リーグと試合が続く。さらに28日にルヴァンカップ、31日にリーグ戦が予定されている。

清水も10月7日天皇杯、11日リーグ、14日ルヴァンカップ、17日リーグ、21日リーグ、24日リーグ。ほぼ同じ密度だ。

したがって「清水だけが疲れている」「広島だけが過密」という見方はしにくい。

ただし移動は異なる。広島は21日に長崎でアウェー戦を行い、ホームへ戻る。清水は21日に静岡でホーム戦を行い、広島へ移動する。どちらにも負荷がある。

中2日では、前半から90分間ずっとハイテンポを維持するのは簡単ではない。交代枠の使い方と、60分以降の運動量低下が試合の第二の焦点になる。

3つの試合展開

1.広島が先制した場合

これは僕の本命に最も近い展開だ。

清水は前へ出る必要が生まれ、4-1-2-3の中盤と最終ラインの間隔が広がりやすくなる。広島は鈴木を中央へ残しながら、外のスペースへ走る選手を使える。

広島はショートカウンターの指数も高く、相手が前へ出た後のスペースを使える。先制後に無理して保持し続けなくても、清水の攻撃を受けてから速く攻める選択肢が増える。

この展開では2-0、2-1まで広がる可能性を考える。

2.0-0が長く続いた場合

引き分けの評価が一気に重くなる。

今回の予想モデルでも引き分けは2番手。スコア別でも1-1が上位に入っている。

清水が前半を0-0で終えられれば、広島には「ホームで勝たなければ」という圧が少しずつ生まれる。広島が人数を前へかけるほど、清水にはカウンターのスペースが出る。

特に60分を過ぎても0-0なら、広島が押し込んでいても、1本のセットプレーやオ セフンへのロングボールで試合が変わる。

僕は0-0の時間が長いほど「0」の価値が上がる試合だと見る。

3.清水が先制した場合

予想が最も難しくなる展開だ。

春の3月22日の対戦では、清水が19分、21分と立て続けに得点し、広島を追う側へ回して3-1で勝った。

広島は攻撃量を作れるが、相手が低く構えた状態を90分間崩し続けるのは別の難しさがある。清水はオ セフンを残し、カウンターの出口を確保しながらブロックを組める。

広島が同点に追いつく力はあると見るが、清水先制なら「0」だけでなく「2」のシナリオも現実的になる。

スコア予測

今回の予想モデルが出した期待得点は、

  • 広島:1.87
  • 清水:0.94

となった。

スコア別の上位は次の通り。

順位スコアモデル内のスコア評価
11-011.28%
21-110.60%
32-010.52%
42-19.89%
53-06.55%

最上位は広島1-0清水。

ただし1-1との差は小さい。ここにも、僕が広島勝ちを本命にしながら「引き分けを軽く扱えない」と考える理由がある。

僕の最終予想

本命:1(広島勝ち)
対抗:0(引き分け)
第3候補:2(清水勝ち)
信頼度:C

モデル内の評価比率は、

  • 1(広島勝ち):58.99%
  • 0(引き分け):22.38%
  • 2(清水勝ち):18.63%

この数値は一般的な意味での「実際の勝率」ではなく、今回の予想モデル内で3方向を比較した評価比率だ。

1位の広島勝ちは58.99%、2位の引き分けとの差は約36.60ポイント。1位が55%を超え、2位との差も20ポイント以上あるため信頼度はCとする。一方、1位自体が65%には届いていないため、B以上にはしない。

本命にする理由

理由1|ホームでの攻守が強い

広島はホーム5試合で4勝1分、16得点2失点。今回と同じエディオンピースウイング広島ではリーグ無敗だ。

前節0-4のショックはあるが、直近のホーム2試合はC大阪に6-1、京都に3-0。ホームで相手を押し込んだときの得点力は高い。

理由2|攻撃量の基礎値に差がある

シュート19.7対10.3、30mライン進入59.5対30.0、PA進入18.1対11.5、保持率57.6%対42.4%。

更新時点は10月21日以前だが、両チームが普段どう試合を作るかを示すには十分な差がある。

このカードでは、広島が攻撃する時間そのものを多く作りやすい。

理由3|最近5試合のxGでも広島優位

同じ算出元でそろえた最近5試合のxGは、広島が12.77、清水が4.94。被xGは広島4.13、清水6.57。

前節だけを見ると両者とも悪いが、5試合単位では広島の方が多くのチャンスを作り、相手に許すチャンスも抑えている。

理由4|清水は前節、退場前から3失点

清水の0-5は退場後だけに崩れたわけではない。町田は35分、50分、62分に得点し、清水が退場者を出す前に3-0としていた。

広島が序盤から同じように清水の守備ラインへ圧力をかけられるなら、清水が前節の修正を完了する前に先制できる可能性がある。

この予想が外れるなら

清水がオ セフンを使って広島の圧力を外す

広島が押し込むことを前提に本命を置いているため、清水がその前提自体を壊せれば予想は揺らぐ。

オ セフンが荒木との競り合いで起点を作り、弓場や小泉がセカンドボールを拾い、カピシャーバが前向きに運ぶ。これが何度も成立すると、広島のウイングバックは高い位置を取りにくくなる。

広島の攻撃回数が落ちれば、58.99%の本命評価ほど簡単な試合にはならない。

広島が前節同様に先に失点する

もう一つはゲームステートだ。

広島は長崎戦で先制され、前半で0-2にされた。春の清水戦でも早い時間に0-2となり、1-3で敗れている。

攻撃量で優勢でも、先に失点すると相手が守備へ寄せられる。清水が先制すれば、本命の「1」は一気に危うくなる。

僕が一番見たいところ

僕が一番見たいのは、前半20分までに、東俊希が左側からどれだけ清水の1列目の背後へボールを入れ、鈴木章斗をPA周辺で前向きにプレーさせられるかだ。

見る場所は広島の左から中央。

東がフリーで前を向き、清水のインサイドハーフとアンカーの間へパスを刺せるなら、広島の押し込みは機能している。そこから鈴木が受け、外へ展開するか、自分で反転するか、周囲とワンツーを使えるかを見る。

反対に、東が横や後ろへのパスばかりになり、鈴木が中盤まで降りてボールを受ける時間が長ければ、清水の前向きな守備が効いていると判断したい。

試合後に答え合わせしたい仮説

僕が試合後に確認したい仮説は、

「前半30分までのシュート数で広島が清水を4本以上上回れば、90分でも広島が勝つ」

というものだ。

広島のシーズン平均シュートは19.7本、清水は10.3本。今回の中心テーマは、広島が普段の攻撃量を立ち上がりから出せるかどうか。

前半30分の時点で広島が6本、清水が2本のような差を作れていれば、清水は自陣に押し込まれ、二次攻撃まで受けている可能性が高い。逆に3本対2本程度なら、清水が広島の攻撃を外へ追い出し、試合を落ち着かせていると考えられる。

試合後は公式スタッツでこの仮説を答え合わせしたい。

まとめ|本命は広島、ただし「0-0の時間」が最大の警戒点

今回の予想は広島勝ちが本命だ。

広島は3位、清水は11位。広島はホームで4勝1分無敗、16得点2失点。普段のシュート、PA進入、30mライン進入、保持率でも広島が高く、同じxG算出元で見た最近5試合でも決定機量に大きな差がある。

一方で、簡単なカードだとは思っていない。

両チームは10月21日に大敗し、中2日で再び試合を迎える。広島は長崎に0-4、清水は町田に0-5。前節の退場者の扱いも最終発表を確認する必要がある。

さらに、春の直接対決では清水が3-1で勝った試合があり、エディオンピースウイング広島での一戦も90分は1-1だった。清水にはオ セフンという明確な前進の出口があり、0-0を長く保てば引き分けの可能性は残る。

だから僕の結論は、

本命:1(広島勝ち)
対抗:0(引き分け)
第3候補:2(清水勝ち)
信頼度:C

中心スコアは1-0。

試合を見るときは、結果だけでなく「最初の30分で広島が何本シュートまで持ち込めるか」を見たい。そこでいつもの攻撃量が戻っていれば、本命の広島勝ちに近い。清水がそこを耐え、オ セフンを使って広島陣内へ出られるなら、引き分け以上の可能性が大きくなる。

参考データ・確認資料

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